2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 引越し・その2

昨日、 新しいアパートへの引越しを終える。 引越しといっても、 炬燵とベッド、土鍋と茶碗と箸、 テーブル・コンロと包丁とまな板、 各種調味料と酒、 数冊の辞書と 二十冊ほどの書籍・・・を運び込んだだけ。 炬燵に脚を突っ込んで鍋をつつき、 酔っぱらっ…

■ SEIFFEN/ザイフェン

ザイフェンのヴォルフガングから荷物が届く。 この夏に頼んでおいた彼の作品。 十一月末日までに届くようにと頼んでおいたモノ。 今日は十一月二十九日。 彼が約束を違えたことは一度も無い。 大きな段ボール箱を開くと、 作品の他に、グリーティング・カー…

■ 何もしない一日

今日は久しぶりの休日。 今日は何もしないと決めていた。 「カーテンを開けると、外は雲一つ無い上天気。 それだけで僕はすっかり嬉しくなってしまい」と、 すっかり「植草甚一」になった気分で、 パイプとマッチ、 読みかけの文庫本をポケットに入れて 神戸…

■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ

一九五七年、イタリアのミラノに、 子ども用の玩具や日常品のデザイン、 アートのプロダクトを手掛ける会社が設立された。 会社の名前は「DANESE/ダネーゼ」。 設立者はダネーゼ夫妻。 ダネーゼの中心となって活躍したデザイナーは、 「ブルーノ・ムナーリ…

■ へなちょこ

「日本へなちょこクラブ」のピン・バッジが やっと出来上がってきた。 「猪口」のマークの下に「HENA」の文字が燦然と輝く。 猪口とHENAで「へなちょこ」。 そもそも、へなちょこクラブが設立されたのは、 今を去ること約三年前の秋。 酔った勢いで…

■ 糸操り人形

糸操り人形劇団「みのむし」の 「飯室康一」さんから、 操り人形についてのレクチャーを受ける。 江戸時代の初めころ、 糸操り人形とカラクリ人形の名手と言われた 「竹田近江/たけだおうみ」が、 大阪の道頓堀に「竹田人形座」を旗揚げする。 竹田人形芝居…

■ クリスマス・その3

昨晩から、 我が家でもクリスマスの飾り付けが始まる。 大きなガラス瓶の中に電球を仕込み、 ガラスでできたオーナメントを入れる。 ボール、ハート、シャトル・・・。 様々な形のオーナメントには、 白い塗料で様々な模様が描かれている。 数年前、 ザルツ…

■ 荒廃

岡山県のH村に向かう。 山肌の其所此所に、 台風二十三号による爪痕が残されていた。 植林された杉や桧が根こそぎ倒されていた。 H村の住民のうち、 実に四十五パーセントが六十五歳以上の老人。 村には若者がいない。 過疎化が進み、 山村が滅びようとし…

■ ん

仕事の帰り道、 久しぶりに「ん」を訪れる。 ご主人のSさんは、その昔、 ドイツ船籍の汽船の乗組員でいらっしゃった方。 入り口には「KAFFEE ZIMMER」、 つまり「COFFEE ROOM」の看板が掛かっている。 二人がけのソファーが四脚、 一…

■ SCHUCO/シュコー・その5

シュコー社が製造したブリキのおもちゃ。 その歴史的な製品の集大成とも言える書籍、 「 WUNDER DER TECHNIK 」を入手。 美しいデザインの飾り箱の中には、 本といっしょに、 昔に生産されたゴーカートのレプリカが入っていた。 一千五百部しか印刷されなか…

■ DAVID SWIFT

昨晩から引越しの準備を始める。 段ボール箱を整理していたら、 「デーヴィッド」からもらった「ブローチ」が出てきた。 「デーヴィッド・スイフト/DAVID SWIFT」は スコットランドを代表するアーティスト。 「ガリバー旅行記」を著わした、 かの「ジョナサ…

■ 引越し

「神戸で料理の修行を積みたい」と、 息子のSが富山から神戸に帰ってきた。 昨年まで、Sは義弟が経営する イタリアン・レストランで働いていた。 「新しい職場が決まるまで お父さんと同居させて欲しい」と言う。 「いつまで?」と訊いたら、 「そんなに長…

■ リンさん・その2

滋賀県信楽の「MIHO MUSEUM」で、 リンさん、岩さんと待ち合わせる。 その後、 京都でリンさんのショッピングに付き合う。 絵葉書、浮世絵、下駄、菓子・・・。 女性の買い物好きは洋の東西を問わないのだと、 彼女の買いっぷりを見て、そう思う・・・。 「…

■ リンさん

スコットランドのエジンバラから リンさんと岩さんがやって来る。 リンさんは世界的に著名なタペストリー作家。 フラメンコの名手でもある。 岩さんは彼女の友人で、日本語学校の先生。 リンさんは日本が大好き。 生まれ変わることができるなら、 ぜひ日本人…

■ アカデミー・バー

昨夜は神戸の「アカデミー・バー」で飲む。 このバーは一九二二年の創業。 神戸の数あるバーの中でも老舗中の老舗。 「小磯良平」がよく飲みに来ていたとか、 「武者小路実篤」がその椅子に座っていたとか、 「菊田一夫」がそのテーブルで執筆していたとか・…

■ 三匹の山羊のガラガラドン

西宮のK幼稚園に、 東京の新宿に本拠を置く人形劇団 「プーク」がやって来た。 K幼稚園の園長とは十五年このかたの付き合い。 頼み込んでプークの公演を観せていただく。 今日の出し物は、 北欧民話「三匹の山羊のガラガラドン」と、 「ぼちぼちいこか」の…

■ クリスマス・その2

昨日、ドイツからグリーティング・カードが届く。 ニュールンベルクにおける ヨーロッパ最大のクリスマス・マーケット、 「クリストキンデルスマルクト」の絵葉書。 一九四六年から現代に至るまでの、 クリスマス・マーケットの告知用に使われた 代表的なポ…

■ 柚子三昧

Oさんから柚子を山ほどいただく。 散歩をしていると、 近所のHさんから、 「久しぶりじゃのぉ。まぁ、お茶でも飲んでいきない」と、 お声がかかる。 柚子畑を持つHさんからも、柚子を山ほどいただく・・・。 車を走らせて、 作用町平福の「たつ乃屋」に醤…

■ 合歓

自宅の庭には「合歓の木」が十五本ほど生えている。 毎年夏になると、 薄桃色の刷毛で掃いたような 愛らしい花を咲かせてくれていたが、 この夏、 鹿がその樹皮をほとんど食べてしまった。 丹誠を込めて育ててきたのだが、 ひょっとしたら、枯れてしまうかも…

■ SPAM

「スパム・メール」が一日に二・三通は届く。 「素敵な女性や自由なお金を獲得する方法」とか、 「幻のインターネットで稼げる裏マニュアル」とかの、 阿呆らしい内容のお誘いメール。 素敵な女性を獲得するには、 男の方も素敵でなければならないだろうし、…

■ ペンツ

現場を知ろうともせず、 汗を流すことを厭う、 いわゆる、頭でっかちの連中は、 学校で習ってきた爪の垢ほどの知識をひけらかして 自分の意見を滔々とまくしたてる。 机上の空論。 Aの議論で負けそうになると、 Bの議論を吹っかけてくる。 勝つとか負ける…

■ 葬送曲

フォーレの「レクイエム・作品48」。 アンドレア・ボチェッリが歌う「カルーソー」。 エルガーの「チェロ協奏曲ホ短調作品85」。 ヴェルディの「レクイエム」は賑やかだし、 フォーレの「シシリエンヌ」もいい。 同じく、フォーレのチェロ・ソナタ「エレ…

■ 目的と手段

今朝、 入門希望の若者が事務所にやって来る。 一通りの説明を終えた後、 「何か他に質問は・・・?」と訊くと、 「この仕事で飯は食えますか?」 「金儲けはできますか?」と言いやがる・・・。 「何事にも『目的』があり、『手段』がある。 本来、『金』は…

■ 携帯の形体

七年前に購入した「シャープ」の「SH201」と、 四年前にミュンヘンで購入した 「SIEMENS/ジーメンス」の「C45」。 そのシンプルなデザインがとても気に入っていたが、 残念ながら、 現在、SH201の生産は中止されている。 適度な重さが…