2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 完成

イタリア料理店「ポルコ」の 看板が完成する。 縦八十センチ、横幅四十センチ、 奥行き三十センチ。 出来上がってみると結構でかい。 箱の四隅に電球を配置する。 豚が大きなお尻を振りながら歩く。 なかなか愛らしい。 日が暮れるのを待って、 電灯のスイッ…

■ 殺意

深夜二時頃、眼が覚める。 表で誰かが大声でわめき散らしていた。 車のアイドリングの音も聞こえてくる。 どうやら、 友人の部屋を訪れていた息子を、 その母親が迎えにきているようだった。 「いったい何時だと思ってるんだよ」と、 窓から表を覗いてみたら…

■ ハード・ボイルド

神戸に出かけ、 「スペンサー」シリーズの「悪党」と、 「キー・ラーゴ」のDVDを買う。 今夜は「ハード・ボイルド」に浸ることにした。 戦友の遺族を見舞うため、 復員将校(ハンフリー・ボガート)が フロリダ半島のキー・ラーゴにやって来る。 島にはギ…

■ ドライビング・テクニック

久しぶりに笑った。 喫茶店で隣り合わせた若者たちの会話。 彼等の話によると、 雪道の運転は「オートマチック車」に限るらしい。 シフトをアップ・ダウンさせる度に、 「マニュアル車」は ガクガクと前につんのめりそうになる。 雪道ではそれがスリップの原…

■ 稲垣来三郎匠

長野県飯田市から TさんとSさんがいらっしゃる。 飯田には、 味噌と漬け物で有名な 「稲垣来三郎匠」という名の店がある。 お二人から、 その店の漬け物を頂戴する。 大根、胡瓜、人参、生姜を 醤油に漬け込んだ「宝蔵漬」。 モリアザミの根を醤油に漬けた…

■ 癖

「あ〜っ、Nさん駄目駄目!」と、 職員のIが大声を出す。 Nさんとは私のこと。 「そんな所にメモしちゃ駄目ですよぉ」と 叱られる。 パソコンのトラック・パッドの辺りに メモ書きをしていた時のこと。 Iの指摘によると、 私には癖が二つある・・・らし…

■ 聖書

先日、神戸の書店で「聖書」を買った。 今、「旧約聖書」の中の 「ヨシュア記」を読んでいるところ。 ヨシュアは「モーセ」の後継者。 モーセの死から始まり、 ヨシュアの死でヨシュア記は終わる。 モーセの死後、 神はヨシュアに向かって言う。 「ヨルダン…

■ O君

二十五年ぶりにO君と会う。 二十五年前、 彼はK大学に通う若者だった 彼はいつも オンボロの軽四に乗って通学していた。 アルバイトで稼いだ金で購入した車。 夏になると、 彼の車の窓には、 茅で作られた「簾/すだれ」が掛けられていた。 「貧乏人のエア…

■ PORCO/ポルコ

息子のSが イタリア料理の店を開くことになった。 店の名前は「イタリア料理の店/PORCO 」。 PORCO は「豚」を意味するイタリア語。 「ポルコ」と読む。 名店の誉れ高い富山のイタリア・レストラン 「フィオーレ・デ・ファリーナ」、 ローマに本店を置く「…

■ ぬいぐるみ

リス猿のぬいぐるみが届く。 ドイツ「ケーセン社」の製品。 今日、トア・ロードに 「 CAFE AMITIE 」が開店する。 ぬいぐるみはその開店祝い。 テディベアで有名なシュタイフを抜いて、 ケーセンのぬいぐるみは 世界最高の品質ではないかと思う。 なにより、…

■ 書斎完成

自宅から座卓を持ち込み、 絨毯と座椅子を購入。 ファン・ヒーターも買ったし、 CDプレイヤーも買った。 なかなかに居心地の良い書斎が出来上がる。 なにより、この静けさが心地良い。 仕事に集中できそう。 掃除機で部屋の隅々まで綺麗にしたし、 雑巾が…

■ 黒糖キャラメル

岡山からの帰り道、 甘いものが無性に食べたくなり、 サービス・エリアでキャラメルを物色する。 「グリコ・キャラメル」にするか、 「森永ミルク・キャラメル」にするか、迷う。 どちらも懐かしく捨てがたい・・・。 私が子どもであった時代、 どちらのキャ…

■ 正気と狂気

久しぶりにビデオ屋に出かける。 若い時代に観た映画、 「カッコーの巣の上で」が売られていた。 嬉しくなって、ついつい購入する。 「カッコー/ CUCKOO 」は 鳥のカッコウを意味するとともに、 「気が狂った」とか、 「正気ではない」を意味する俗語でもあ…

■ むら玄・その2

Kさんと有馬温泉の「むら玄」に行く。 むら玄は、 コシノ・ヒロコさんのご主人、 「村上煕」さんが開かれた蕎麦屋。 村上さん自らが蕎麦を打たれる。 つなぎは一切使わない、 いわゆる十割蕎麦を食べさせる。 村上さんの玄蕎麦だから「むら玄」。 お店の場…

■ パイプのけむり

古樽の中で熟成させたというパイプ煙草、 「PETERSON」の「IRISH OAK」を入手。 樽は、 シェリー酒を熟成させた後のモノであるらしい。 なかなかにいい香りがする。 「IRISH OAK」の煙を眼で追っていて、 「そうだ!随筆を書こう」と思い立つ。 昔、團伊玖磨…

■ MOKUBA/AMITIE

「 MOKUBA 」が新しい店を出すことになった。 MOKUBAは神戸の老舗のジャズ喫茶。 新しい店の名前は「 AMITIE 」。 「リス猿」を意味する言葉であるらしい。 場所はトア・ロードを下ったところ。 「トア・ギャラリー」の左横のビルの一階。 「デリカテッセン…

■ 表札

アパートの扉は鉄で出来ている。 チョコレート色に綺麗に塗られてはいるものの、 殺風景な感は否めない。 アパートの住人たちは、 様々に趣向を凝らした表札を扉に掲げている。 きっと、奥様たちの趣味なんだろう、 ドライ・フラワーを飾り付けた表札があっ…

■ 顔

「ウ〜ッ」、 思わず唸り声が出てしまうほど寒い。 空調装置の嫌いな私は、 一切の暖房機器のスイッチを切ってから 寝床に潜り込むことにしている。 従って、朝の室内の温度は 外気温と変わらないほどに冷えきっている。 特に今朝は寒かった・・・。 ストー…

■ 白馬村

昨夜から今朝にかけて、 東粟倉村には約三十センチもの積雪があった。 「冬はつとめて 雪の降りたるはいふべきにもあらず」 「枕草子」の一節。 冬の東粟倉村の朝は実に清々しい。 今朝は突き抜けるような青空が広がっている。 雪が降る季節になると、 白馬…

■ むら玄

「コシノ・ヒロコさんが蕎麦屋始めるねん」 「そんでなぁ、開店のお祝いせなあかんねん」 「お祝いにカラクリ一つ作ってくれへん?」 「体裁のええ進物箱に入れといてな」 「ほな、頼みます」 Kさんからの突然の注文。 Kさんの会話には起承転結はあるもの…

■ 免許証更新

運転免許の更新を忘れていた。 更新の期限は一月七日まで。 あと二日しかない。 今日も明日も明後日も、 手帳には予定がびっしりと詰まっている。 どうしよう・・・。 のんびりと日記を書いている場合ではないが、 なんとかするさと、居直ることにする。 昨…

■ 猫と息子と私

息子は猫と暮らしている。 一年ほど前のこと。 富山市の国道で事故に遭い、 瀕死の重傷を負っていた子猫を、 息子は動物病院に運び込んだ。 まだかすかに息があったらしい。 見捨ててはおけなかったのだろう。 手当の甲斐があり、 子猫は奇跡的に回復したが…

■ 年賀状

今年も多くの方々から年賀状を頂戴する。 意匠を凝らした賀状が多いなかで、 「?」と、首をひねるものが一つあった。 広島県呉市にお住まいのKさんからの年賀状。 Kさんは前衛書道を嗜まれる。 「11 米 111 11」と読めるが、 「77 米 777 7…

■ 惑

四十而不惑。 昨日の日記に 「惑」という文字を書いていて考えたこと。 天球上で相互の位置をほとんど変えず、 自ら発光したりする天体のことを「恒星」と呼ぶ。 「恒」は「常に変わらない」というような意味。 そして、その恒星の配置を 便宜的に様々な形象…

■ 欲

吾十有五而志于学 三十而立 四十而不惑 五十而知天命 六十而耳順 七十而従心所欲不踰矩 約二千五百年前の「孔子」の言葉。 四十歳にして惑うことがなくなり、 五十歳にして天命を知る。 六十歳になると何を聞いても動じなくなり、 七十歳では、心の欲するま…