2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 徹夜

歯を磨いていて、 「麻雀放浪記」を著した「阿佐田哲也」のことを思い出す。 阿佐田は雀聖と呼ばれるほど麻雀が強かった。 本名は「色川武大」。 「朝だ、また徹夜をしてしまった・・・」。 阿佐田哲也のペンネームはそこから付いたらしい。 昨夜はとうとう…

■ 夕陽

午前十一時に自宅を出発。 スイフトさん、レースさんご夫妻を車に乗せて 新神戸駅に向かう。 レースさんご夫妻は今日から京都に滞在される。 明日は京都の夜を楽しまれるらしい。 三条河原町の割烹「忘吾」に予約を入れておく。 午後一時半、新神戸駅着。 レ…

■ 倉敷

スイフトさん、レースさんご夫妻を倉敷にお連れする。 スイフトさんもレースさんも 倉敷を訪れるのはこれで二度目であるらしいが、 奥方たちにとっては初めての倉敷。 「蕎麦処・さくら」で天婦羅蕎麦をご馳走する。 この店の蕎麦は本当に上品で美味しい。 …

■ スイフトさん

「DAVID SWIFT/デーヴィッド・スイフト」さんご夫婦が スコットランド・エディンバラから有馬温泉に来られる。 スイフトさんとお会いするのはこれで三度目。 スイフトさんはスコットランドを代表するアーティスト。 「ガリバー旅行記」を著した、 あの「ジ…

■ レースさん

「ROBERT RACE/ロバート・レース」さんご夫妻と 有馬温泉でお会いする。 レースさんはイギリスにおけるクラフト界の重鎮。 ヨーロッパでは大変有名なアーティストでいらっしゃる。 彼の作品に初めて出合ったのは一九〇六年、 ミュンヘンの「HANDWERKSKAMMER…

■ 年々歳々

草むらでは、 腹を膨らませたカマキリがヨタヨタと這っていた。 カマキリは冬眠をしない。 出産を終えたら静かに死んでいくのだろう。 それまで鳥の餌食にならなければいいのだが・・・。 職場の廊下には、 廊下と同じ色に体色を変化させたアマガエルがいた…

■ 面接

今日は神戸の職場の面接日。 机の上には九名の方々の履歴書が届いている。 男性二名、女性七名の履歴書。 午前十時半から面接を始め、女性四名の採用を決定する。 「今までに一番印象に残った本は?」と、 私はいつもそう聞くようにしている。 どのような本…

■ ぺぺさん/その2

ぺぺさんを関西空港までお送りする。 有馬温泉から関西空港までは約百キロ、 時間にして約一時間半の道程。 道中、映画の話で盛り上がる。 「第三の男っていう映画を観た?」 「オーソン・ウエルズの・・・」 「そう、ウィーンが舞台の映画」 「ウエルズとい…

■ ぺぺさん

イギリスのデーヴォンから、 「RODNEY PEPPE/ロドニー・ぺぺ」さんが来日される。 新神戸までお迎えに行く。 ぺぺさんはからくり人形作家であるとともに、 イギリスでは著名な絵本作家でもいらっしゃる。 彼が描いた絵本「ENGEL MOUSE」は BBCからアニメ…

■ ドゴン

万博におけるメイン・イベントは昨日でおしまい。 今日はアフリカ館を探検しようと決めていた。 マリ共和国に住むドゴン族の展示を見たかったのだ。 ほとんどの国がイスラム教化されているアフリカにおいて、 ドゴン族は独自の宗教と文化と言語を保ってきた…

■ 名古屋/その2

愛知万博で開催されたイベントに参加する。 何事においてもそうだが、 舞台の裏側から見る世界はとても興味深いものがある。 私達十人のメンバーには部屋が割り当てられていたが、 部屋から出たところで、 一人の厚化粧をしたオバサンが大声で喚きちらしてい…

■ 名古屋

名古屋に来ている。 午後六時に職場を出発。 いったんアパートに帰り、シャワーで汗を流す。 下着を替え、新しいコットン・シャツを下ろし、 プレスの利いたコットン・スラックスを穿き、 午後八時にアパートを出発する。 五百メートルほど離れた個人タクシ…

■ 大掃除

思いついて午後九時ころからアパートの大掃除を始める。 六畳が二間、四畳半が一間、 それに六畳のキッチンという間取りのアパート。 狭いアパートだが、独り暮らしには十分の広さ。 南向きの四畳半の部屋にベッドを持ち込み、 和紙で作られた提灯型の照明器…

■ 瘋癲老人日記/その2

「瘋癲老人日記」と題した日記を書いていて、 アパートの本棚に「TOMI UNGERER/トミー・ウンゲラー」作 「EROTOSCOPE/エロトスコープ」があったことを思い出す。 「すてきな三人組」「ゼラルダと人喰い鬼」 「月男」「へびのクリクター」・・・。 素晴らし…

■ 瘋癲老人日記

映画「THE BODY OF THE SOUL」を観る。 近くのビデオ・ショップから借りてきた。 邦題は「夜のメイド」。 舞台はローマ。 高級アパートで気楽な生活をおくる老作家が 一人のメイドを雇うところから映画は始まる。 下品な声、下品な会話、下品な立振舞・・・…

■ 徘徊老人日記

今のご時勢、 仕事が途切れずにあるというのは喜ばしいことであるが、 時には頭の芯が痛くなるほどの疲れを覚える。 無性に酒が飲みたくなり、 車を走らせて神戸の街に出かける。 トア・ロードの「アミチエ」の扉を開け、 まずはビーフ・シチューとビールと…

■ 十周年記念

岡山の職場が開館十周年を迎えた。 今日はその十周年記念パーティの日。 大勢のお客様から祝福を受ける。 いろんなことがあった十年だった・・・・。 岡山の職場は、 いわゆる第三セクター方式で運営されている。 地区行政の長が社長を務める会社だが、 行政…

■ 小便器

小便器の中に球状の芳香消臭剤が入っていると、 O はいつもその球をめがけて弾を撃っているらしい。 弾に勢いがあるうちは狙いも定めやすく、 その球を右に左に転がしては暇をつぶしているらしい。 ま、男なら誰もがやる暇つぶしではある。 男はどこでも遊…

■ 禁断の惑星

アパートの近くに古本屋があることを知る。 ずいぶん以前からそこにあったらしいが、 今日の今日まで知らずにいた。 早速出かける。 古本屋の匂いが大好きなのだ。 今から五十年ほど前の映画、 「禁断の惑星」のDVDが販売されていた。 八百四十円。 破格…

■ 台風一過・その3

台風一過。 ラジオから流れてくる 「台風一過、今朝の空は・・」というアナウンスを聞き、 「台風一家?」「どんな家族なんやろ???」と、 子どもの頃に勘違いしていたことを思い出す。 そういえば、 「赤い靴履いてた女の子異人さんに連れられて・・・」…

■ お昼ご飯

岡山から帰る。 神戸に帰ってきたのは午後三時半を少し過ぎていた。 昼食をとっていなかったことに気付き、 息子の店に出かける。 「なんか食べるもんない?」 「火をぜんぶ落としてしまったから何もできんよ」 「火を使わなくても食べられるものって何かな…

■ 岡山

岡山駅前のホテルに泊まっている。 窓の外は猛烈な勢いで雨が降っている。 明日は朝の九時から会議がある。 自宅から岡山市までは車で二時間ほどの距離だが、 朝のラッシュのことを考えれば、 午前六時には自宅を出発しなければならないし、 時間に遅れるワ…

■ アンティーク・オルゴール・コンサート

今から十七年ほど前まで、 私は長野県の白馬村に住んでいた。 雪深い村における生活には四輪駆動車が欠かせない。 その頃の私の愛車は三菱の「パジェロ」であった。 七年ほど使いこんだパジェロはボロボロの状態であった。 新しいパジェロを買うため、 私は…

■ 大掃除と送別会

私のアトリエの中に T さんのためのスペースをご用意することになった。 T さんは機械式時計の専門家。 機械式時計のことなら何でもご存知の方。 腕時計であっても柱時計であっても、 T さんに直せない時計はない。 もともと、からくり人形と時計は同じ歴…

■ ボレロ

東京にお住まいのOさんから 「ボレロ」の楽譜を送っていただく。 「ラヴェル」の「ボレロ」を題材に、 からくり人形を作ることを思いついたのだ。 ダンダダダダンダダダダンダンダンダダダ・・・。 小太鼓が奏でるリズムを人形で表現したかったのだが、 あ…