2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 三通の手紙

今朝、職場に三通の手紙が届く。 一通はミュンヘンの 「HANDWERKSKAMMER/手工業協議会」から。 「昨年末の『遊びの中の芸術展』は大成功であった」 「作品をたくさん出品してくれてありがとう」 「作品は梱包して日本に送り返します」 「また今年もよろしく…

■ 軍鶏鍋

Yさんと、その息子のJ君とT君、 そして私の四人で軍鶏鍋を囲む。 奥さんは風邪をひいて寝込んでいるらしい。 「今夜は俺がもつよ」とYさんが言う。 遠慮なくご馳走になることにした。 どうやら私に相談事があるような・・・。 まずはビールで乾杯。 J君…

■ キスの煮付け

アパートに帰ると、 妻と母がプリプリと怒っていた。 彼女たちが怒っている原因が解らない。 「何をそんなに怒っているの?」と訊くと、 「胸に手をあててごらん」と言われる。 胸に手をあててみたが、 思い当たることが多すぎて、どれだかよく判らない。 こ…

■ TETRARITMUS/テトラリトゥムス

どこに置いたかと捜していたモノが見つかった。 「ANTAL KELLE/アンタル・ケレ」がデザインした 「TETRARITMUS/テトラリトゥムス」。 不思議な形をした積み木。 Kさんとドイツを旅行した時、 ミュンヘンの「FIFER AM DOM」で買ったもの。 Kさんは、やは…

■ バレンタイン

母が数日前から私のアパートで寝泊りをしている。 昨夜、母が二枚の板チョコをくれた。 「明治」の「ミルク・チョコレート」と 「ブラック・チョコレート」の二枚。 母に言わせると、 チョコレートは「明治」に限るのだそうである。 「LA MAISON DU CHOCOLAT…

■ WALTER

「WALTER」社が操業を停止することになった。 「WALTER/ヴァルター」社は親子三代、 約百十年にわたって木のおもちゃを作り続けてきた ドイツのおもちゃメーカー・・・・。 その紙箱には WALTER WODDEN TOYS are made of selected native woods, with smoot…

■ 光クラブ

その昔、父から聞いた話。 昭和二十三年頃、 東京に「光クラブ」という名の金融会社があった。 社長は現役の東大生であった山崎某。 山崎は出資者から資金を集め、 その金を月利30%という高利で貸していた。 出資者には月利15%程度の配当を約束してい…

■ 人夢可酒

日本中がバブル景気に沸いていた頃、 一世を風靡した越後の酒があった。 先月、 その酒が長岡の酒屋で安売りされているのを見た。 「なぜこんなに安いのですか?」という私の問に、 「もともとこれはそんなに美味い酒ではなかった」 「それがなぜあんな高値…

■ 大三の男

映画「第三の男」を観る。 「第三の男」を観るのはこれで何度目になるだろう。 何度観ても、常に新しい発見がある映画。 窓が開いて部屋の灯りが通りに漏れるシーン。 その時の、 悪戯を見つけられた子どもが見せるような 「オーソン・ウェルズ」の表情はい…

■ 酒・酒・酒・・・

<十九日> 午後六時半、 NHKのK氏ら三人と息子のレストランで会食する。 酒を飲みに出かけるのは好きだが、 酒はあまり強くない。 ビール、白ワイン、赤ワイン、ウイスキー・・・。 今後の仕事の取り組み方について議論を重ねるうち、 ついつい飲みすぎ…

■ 一休

「有漏路より無漏路へ帰る一休み 雨降らば降れ風吹かば吹け」。 「有漏路/うろぢ」というのは、この世とか、 煩悩が多い者のいる世界という意味の仏教用語。 「無漏路/むろぢ」というのは、 煩悩に汚されない清浄の世界というような意味の言葉。 「漏」は…

■ 独楽回しの鬼ごっこ

私が小学生であった頃、 町内では「独楽回しの鬼ごっこ」が流行っていた。 独楽を回して手の平で受ける。 独楽が手の平の上で 回転している時だけ走ることができるというルール。 ジャンケンをして鬼を決める。 鬼が決まった途端、 皆は回した独楽を手の平で…

■ 自転車泥棒

「自転車泥棒」を観る。 一九四八年に制作されたイタリア映画。 監督は「ヴィットリオ・デ・シーカ」。 子役の「Enzo Staiola」の演技が素晴らしい。 「エンツォ・スタヨーラ」と呼ぶのだろうか。 自転車を盗まれたことで職を失ってしまう父親だが、 思い余…

■ HEXAGON/ヘキサゴン

「SISTEM 618」と「THE FABLE GAME」、 それらと同じ棚の上に「HEXAGON/ヘキサゴン」が 紙袋に入れて置いてあった。 紙袋には、黒いマーカーで 「1997年3月/ネフさんより」と書いてあった。 九年ほど前、 「NAEF/ネフ」社の創業社長でいらっしゃった…

■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ・その5

「SISTEM 618」の横に、 「ENZO MARI/エンツォ・マーリ」デザインによる 「IL GIOCO DELLE FAVOLE」 「THE FABLE GAME」が置いてあった。 これも行方が分からなかったものの一つ。 「探すのをやめた時 見つかることもよくある話で」と、 昔、「井上陽水」が…

■ 黄金分割

電子辞書のコネクターを探していたら、 「SISTEM 618」と書かれた黒い箱が出てきた。 どこに置いてしまったのかと、 ずっと探し続けていたもの。 ドイツの「JO NIEMEYER/ヨー・ニーマイヤー」が 十年ほど前に制作した積み木の試作品。 「ニーマイヤー」は …

■ 雨

昨夜、岡山の自宅に戻ってきた。 今日は朝から大粒の雨が降っている。 あれだけ積もっていた雪が見る間に溶けていく。 気温もまるで春のように暖かい。 大きな音をたてながら、屋根の雪が滑り落ちていく。 こんな日には必ず雪崩が発生する。 気をつけなけれ…

■ SEIFFEN/ザイフェン・その4

ザイフェンのおもちゃ博物館、 「ERZGEBIRGESCHES SPIELZEUGMUSEUM」から 二〇〇六年度の「催事カレンダー」と、 二〇〇六年度の会員証が届く。 催事カレンダーには 「Freitag, 7. April, 19.00 Uhr」 「Bewegliche Poesie aus Holz」 「Kunstlerische Spiel…

■ おつむにおむつ

「もう帰るわよ」 「いや〜、もっと遊びたい」 「もうママは疲れちゃったから」 「じゃぁ、お片付けするね」 「いいから、早く来なさい」 「エーッ、でもお片付けしなくっちゃ」 「いいから早く」 「ママは遊んだ後はお片付けしなさいって言うじゃない」 「…

■ お呼び出し

左斜め前を走行する赤い車を追い越そうとした時、 何の前触れもなく、 いきなりその車は車線を変更してきた。 私は急ブレーキを踏んで追突の難を逃れた。 私の車の接近に気が付かなかったのだろうと判断し、 注意を促す目的で、私はクラクションを鳴らした。…

■ 新年会

博物館の館長でいらっしゃるTさんと飲みに行く。 Tさんと飲むのは二年ぶりになるだろうか。 東急ハンズの正面玄関で待ち合わせ、 まずはトア・ロードの「田路」に向かう。 気が置けない小体な店だが、 今夜は若者たちで店は占拠されていた。 振袖を着たお…

■ OWEC

「OPEC」という組織がある。 「Organization of Petroleum Exporting Countries」 つまり、「石油輸出国機構」のこと。 昨日の日記を書いていて、 「OWEC」という組織を作ったらどうかと思いつく。 「Organization of Water Exporting Countries」 つまり、…

■ 凍結

私の家は岡山県と兵庫県と鳥取県の県境にある。 約二週間ぶりに岡山の自宅に戻る。 家はすっぽりと雪に覆われていた。 車からスコップを取り出し、 まずは玄関の雪掻きから始める。 家の中は冷え切っていた。 コーヒーを淹れようとしたら、水が出ない・・・…

■ FADO/ファド

「FADO/ファド」が聴きたくなり、駐車場に向かう。 車のグローブ・ボックスの中に 「アマリア・ロドリゲス」のCDを入れたままだった。 「AMALIA RODORIGUES/私の憂い・全二十曲」。 まずはあまりにも有名な「暗いはしけ」から聴く。 何度も繰り返して聴…

■ サンクチュアリ

私のアトリエは「飲酒」に「喫煙」、 そして「セクハラ」の治外法権の場であるらしい。 オッサン達の「サンクチュアリ」であるらしい。 今朝、そんな噂話を小耳にはさむ。 アトリエにいらっしゃるお客様には、 H嬢が淹れる美味しいコーヒーがいつも振舞われ…

■ 健康増進法

「健康増進法」という法律を調べる。 「国民は健康寿命の延伸に努めなさい」 「生活の質の向上を図りなさい」という内容の法律。 「疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の 重要性が増大している」というのが、 この法律の骨子である。 この法律を日本語…

■ 表意文字

「LEGO/レゴ」は「LEG GODT」、 つまり、「よく遊べ」というデンマーク語の略。 そのことは一昨年の日記に書いた。 しかし、日本において 「LEGO」は「LEGO BLOCK」と呼ばれている。 「BLOCK」は「積み木」という意味を持つ言葉。 今日も職場には大勢の子ど…

■ プルチネッラ

今年も大勢の方々から年賀状を頂戴する。 グラスゴーにお住まいの 「ブルンダール」さんからの年賀状には、 花を持つ「プルチネッラ」のイラストが描かれていた。 カードの片隅には 「JOHN M BLUNDALL」とサインが入っていた。 ブルンダールさん直筆のイラス…

■ お正月

今朝、Nさんから「まぁ飲んでみろ!」と、 伊賀上野の地酒「半蔵・大吟醸」を頂戴する。 伊賀上野は、忍者・服部半蔵が生まれた土地。 安直なネーミングの酒だなぁ・・・と思ったが、 飲んでみて驚いた。 とても美味しい。 口当たりも喉越しも素晴らしい。 …