2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 二十四時間・・・・

昨日の午後三時過ぎ、いきなり眩暈を覚える。 足元もフラフラと覚束なくなる・・・。 「気分が悪い。今日は早退する」と、 職員のFに告げてアパートに帰る。 パジャマに着替えてベッドに転げ込む。 気がつけば、 時計の針は六時四十五分を指していた。 洗面…

■ ホワイト・アスパラガス

ドイツを旅行中、 私はズ〜ッと「アスパラガスのスープ」と言い続けていた。 どうしてもアスパラガスのスープが飲みたかったのだ。 「シュパーゲル・ズッペ・ビッテ」 「ナイン!」 「アソウ・・・」 スープの季節には少し早すぎたのだろう・・・。 今朝、ミ…

■ 遅刻

昨日は深夜の一時ころまで飲んでいた。 今日は岡山の職場に出勤しなければならない。 朝は五時半に起床。 六時半、岡山の職場に向かって出発。 西宮北インターの手前で、 財布にお金がまったく入っていないことに気付く。 あわてて近くのコンビニに出向き、…

■ 新潟・その2

神戸空港13:05発ANA1661便で新潟に向かう。 飛行機はよく揺れた。 ジンとベルモットを飲んでいたとしたら、 腹の中でドライ・マティーニが出来上がる・・・。 そう思わせるほど揺れに揺れた。 気流がよほど悪かったのだろう、 1661便はいつもとは違うルー…

■ 操り人形

M大学における今日の講義のテーマは「人形劇」。 昨夜からその講義のための人形を作り始める。 画用紙と新聞紙で作る糸操り人形。 人形が出来上がったのは深夜の二時を過ぎていた。 学生たちにはハサミや糊を持ってくるよう伝えておいた。 05:45/目覚…

■ トワイライト・コンサート

今夜、岡山の職場において 「トワイライト・コンサート」を開く。 お茶を召し上がっていただきながら、 約百年前のアンティーク・オルゴールの 音色を楽しんでいただこう・・・という趣向。 前宣伝が効いたのか、 今夜は満席の盛況だという報告を職員から受…

■ POP-UP BOOKS

「POP-UP BOOKS」、 いわゆる「飛び出す絵本」の収集を始めたのは、 私が三十歳の頃であった。 今、その「飛び出す絵本」がブームであるという。 今朝も東京のテレビ局の電話取材を受ける。 「収集を始めたのはいつの頃からか?」 「そのきっかけは?」 「現…

■ 当世書生気質

教室の扉を開けて驚いた・・・。 教室の中がいやに暗い。 見れば、天井の蛍光灯が点いていない。 窓のすべてのカーテンも閉じられたままではないか。 その薄暗い部屋の中で学生たちが騒いでいたのだ。 「照明のスイッチはどこかな?」と訊いても、 誰も答え…

■ しこり

岡山の職場は十一回目の春を迎える。 決して平坦な道程の十一年ではなかった。 様々な出来事があった・・・。 多数の人間を活かすため、 一人の人間に退職を促すことが何度かあった。 AをとるかBをとるか・・・、 二者択一を迫られるシーンも何度かあった…

■ MALCOLM BROOK/マルコム・ブルック

ドイツに住むからくり人形作家、 「MALCOLM BROOK」から一通の封書が届く。 封を切ると、 「バタバタバタ・・・」という大きな音とともに、 中から何かが飛び出してきた。 「ワッ」と驚いて封筒を投げ出してしまったが、 飛び出してきたのは、 紙と輪ゴムと…

■ 講義

今朝は六時に起床。 午前七時、M大学に向けて出発する。 今日から週に一度、 M大学の児童学科で講義を受け持つことになったが、 教壇に立ってみて驚いた。 いつまでたっても学生達のお喋りが止まないのだ。 「ここは勉学の場である」 「私の講義は必須にな…

■ THE BIRDS OF AMERICA

久しぶりに家に帰る。 やはり自宅は居心地がいい。 家族と食事を終えた後、書架の整理を始める。 目当ての本はすぐに見つかった。 自然保護団体「オーデュボン協会」の祖とされる 「JOHN JAMES AUDUBON」が一八三八年に著した 「THE BIRDS OF AMERICA」。 「…

■ 櫻

私の住む岡山の山里では、 桜はおろか辛夷の花すら咲いていないらしい。 今朝は岡山県の津山市に出かける。 神戸の職場から津山までの距離は車で約九十分。 津山から自宅までの距離も車で約九十分。 しかし、今日は神戸に帰らなければならない。 ここしばら…

■ 八海山

当番の朝はいつもより早く起き、 教室の鍵を開け、 大きな石炭バケツを持って石炭置き場に向かう。 ストーブの中の新聞紙に火を点け、 新聞紙が勢いよく燃え上がったところに木っ端を入れる。 木っ端の火勢が強くなったころを見計らって石炭をくべる。 私が…

■ 偏見

いいことばかりのドイツ旅行ではなかった。 どこに行っても 人種に対する「偏見」のようなものを感じた。 昔、初めてドイツを訪れた時のことだった。 ミュンヘンのレストランでの出来事。 レストランはほぼ満席の状態であった。 ウエイターが「何人か?」と…

■ 帰国

午前八時、関西空港着。 バスに乗って三宮に向かう。 そのまま神戸の職場に向かい、 旅行鞄の中身を整理する。 「ライフェンドレーエン」の動物詰め合わせが十一袋、 「マックスとモーリッツ」のピコピコ人形が三個、 「ギュンター・ライヒェル」の悪魔の人…

■ ミュンヘン・その3

ドイツ旅行最後の日。 朝、ホテルの前までコンラッドが見送りに来てくれる。 十二月にまた会うことを約束してお別れする。 ハフナーさんが運転する車に同乗させていただき、 ケムニッツからアウトバーンを走ってミュンヘンに向かう。 途中、レーゲンスブルク…

■ 個展・その2

今日は午後二時から 博物館において私のワーク・ショップが計画されている。 どのような材料を使い、 どのような工具を使ってからくり人形を作るのか、 それをお見せすることになっているのだが、 開館と同時に「GERO STEGLICH」君がやってくる。 彼はザイフ…

■ 個展

博物館に向かう途中、 タバコ屋のオバサンから 「この新聞に載っているのはあんたかい!?」と 声をかけられる。 昨日、新聞社から取材を受けたこと思い出す。 タバコ屋でその「FREIE PRESSE」を買い、 私の記事が掲載されている紙面を探しながら歩く。 今日…

■ ザイフェン・その2

明日は個展の初日。 今日中に仕上げなければならない作品がある。 博物館の片隅をお借りして制作を始める。 作品の部品の数は約五百五十個。 日本を発つ直前まで、 その部品の制作に追われていた。 今日中にそのパーツを組み立てなければならない。 そのため…

■ SEMPEROPER/ゼンパー・オーパー

午後五時、 ヴォルフガング夫妻とアウアーバッハ夫妻が ホテルにやって来る。 「今から皆でドレスデンに行こう」 「今夜はゼンパーオーパーでバレエを観よう」 「チケットはもう買ってあるから」、と言う。 「それならもっと早く言ってくれないと困る」 「ネ…

■ ザイフェン

ミュンヘン14:46発「ICE 1514」で ニュールンベルクに向かい、 ニュールンベルク16:43発 「IC 2069」に乗り換えてケムニッツに向かう。 ケムニッツには20:38に到着。 約六時間にわたる列車の旅だった。 ケムニッツの駅舎は見違えるほど綺麗に…

■ ミュンヘン・その2

今朝は六時に眼が覚める。 シャワーを浴び、 七時になるのを待って食堂に出かける。 ドイツの朝ごはんは本当に美味しい。 ホテルの食堂にはパンだけでも二十数種類、 ソーセージやハム類も十数類並べられている。 シリアル類の豊富なことといったら・・・。 …

■ 山荘

「PFEIFFER AM DOM」のご主人でいらっしゃる ハフナーさんの山荘に招かれる。 ミュンヘン市街から車で約四十分、 アルプスが見える閑静な村に ハフナーさんは小さな山荘を持っていらっしゃる。 あの「ノイシュバーンシュタイン城」のすぐ近く。 バイエルン地…

■ ミュンヘン

関西空09:55発 「ルフトハンザ741便」でフランクフルトに向かう。 機内はドイツ連邦リーグの観戦に向かう客で満席だった。 隣の席には私と同年輩に見える初老の男が座っていた。 シート・ベルトを締めていると、 パーサーがやってきて 「このお客様…