2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 女郎蜘蛛

婚姻色とでも言うのだろうか、 「女郎蜘蛛」は 糸を出す穴の辺りを真っ赤に変色させることがある。 その赤い色を女性の「蹴出し」、 いわゆる「裾除」の色に見立てたことから、 この蜘蛛は「女郎女郎」と呼ばれる。 この場合の「女郎」は「遊女」を差す言葉…

■ ワイン・カラー

銀座ソニー・ビルの三階、 「カフェ・ラキ/楽器」でGさんにお会いする。 Gさんはミュンヘンにお住まいであるが、 時々は今回のようにお里帰りをされる。 買ってきていただきたいとお願いしていた、 「Wurttenbergische Metallwaren Fabrik」の 「ワイン・…

■ 新潟・その2

昨日の会議はあっけなく終わった。 混乱が予想された会議であったが、 こちらが拍子抜けするほど、 会議は滞りなく粛々と進んだ。 いったい何があったのだろうか・・・。 どこかで大きな力が働いたに違いない。 SさんがNさんに働きかけたに違いない。 多分…

■ 新潟

新神戸から京都、 京都から富山を経由して新潟に出かける。 駅弁を頬張りながら、 Nさんが提出してきた書類に目を通す。 そこには「出来ない理由」が山のように書かれていた。 出来ない理由は私も理解している。 しかし、この仕事は実現させなければならな…

■ 仕掛け絵本の世界展

十月十八日から「仕掛け絵本の世界展」を開催する。 今朝、id:emimiさんから、 大きな三箱のケースに入った 九十五冊の仕掛け絵本が職場に届く。 大事に保管されていらっしゃったのだろう、 その梱包の仕方を見るだけで、 emimiさんの仕掛け絵本に対する愛情…

■ SONA-RUPA・MOKUBA・YANAGASE

三宮でAさんと会う。 まずは腹ごしらえ、ということになり、 二人して「SONA-RUPA/ショナ・ルパ」に向かう。 「SONA-RUPA」は 神戸で一番美味いインド料理を食べさせてくれる店。 マハラジャ・ビールなるものを飲みながら、 まずはトマトと生姜のサラダ、…

■ 二日酔い

Nさんご一家が宿泊される。 今日はNさんのお父さんの誕生日。 八十歳になられるらしい。 馴染みの酒屋で 「ドンゾイロ・フィノ」と「バーガンディ・ワイン」、 そして、一本の「ドン・ペリニヨン」を買う。 「ドン・ペリニヨン」にするか、 「ヴーヴ・クリ…

■ SIN CITY/シン・シティ

「フランク・ミラー」原作によるアメリカン・コミック、 「SIN CITY/シン・シティ」を観る。 三つの短編から構成されているオムニバス。 映像は実写とモノクロームのアニメで構成されていた。 原作のコミックスの雰囲気が忠実に再現された映画。 第一話の…

■ ARTIST IN RESIDENCE

アーティスト達がある一定期間滞在し、 様々な創作活動を行う施設や機関のことを 「ARTIST IN RESIDENCE」と呼ぶ。 欧米では1970年代から始まったものであるらしいが、 アーティストにとって、 「ARTIST IN RESIDENCE」に招待されることは、 そのキャリアの…

■ 終電

オルゴール博物館の館長でいらっしゃるTさん、 その部下でいらっしゃるYさん、Oさんたちと飲む。 三宮のイタリア・レストランで食事と会話を楽しんだ後、 バー「YANAGASE」に河岸を変える。 ついつい話し込んでしまい、 気がつけば、時間は十二時近くにな…

■ ミルクとスパイダーマン

「スーパーマン」「ワンダーウーマン」 「ハルク」「バットマン」「シン・シティ」、 そして「スパイダーマン」・・・。 いわゆる「アメリカン・コミックス」の世界。 あの荒唐無稽、 勧善懲悪のストーリー展開が、実にいい。 若い頃、 「アメリカン・コミッ…

■ 結婚式

Pホテルに勤務されていたNAさんには お世話になりっぱなしであった。 「結婚する時は知らせてな」 「お祝いに作品を一つプレゼントするわ」 かねてから、私は彼女にそう約束していた。 今朝、手帳を見ると、 今日九月十八日の欄には なにやら暗号めいた文…

■ 言葉遣い

私「これ、処理しといてくれる」 ◎「エ〜ッ、私がですかぁ?」 私「何や、そのエ〜ッっていう返事は?」 「エ〜ッっていうのは、やりたないってことか?」 ◎「・・・・」 私「ちょっとこっちにおいで!」 「この際、私と君の関係をハッキリさせておこか」 「…

■ 山の上ホテル

神田駿河台の「山の上ホテル」に泊まる。 部屋で寛いでいると、 控えめなノックの音が聞えた。 扉を開けると、 トレーを両手に持った女の子が立っていた。 トレーの上には熱いお茶と冷えた杏仁豆腐。 宿泊客へのサービスだという。 杏仁豆腐をいただきながら…

■ 秋

とうとう今夏もエアコンを使わず仕舞いに終わった。 使わなかったというか、 そもそも私の部屋にはエアコンが設置されていない。 ご近所でエアコンを設置していないのは、 どうやら私の部屋だけであるみたい・・・。 私の部屋はアパートの三階にある。 蚊も…

■ A HARD DAY’S NIGHT

寝苦しい夜だった。 何度も何度も眼が覚めた。 妙な夢も何度か見た。 若い頃には 「SUCCUBUS/サキュバス」の夢をよく見たものだった。 若く美しく妖艶な女の姿をした夢魔・・・。 しかし、この歳になると さすがに「サキュバス」は現れてはくれない。 「サ…

■ 描き直し・その2

第二案・第三案の絵コンテを描きあげる。 時間は深夜の二時を過ぎていた。 午前九時、絵コンテを鞄に入れ、 土砂降りの雨の中、 中国道・米子道を経由して島根県松江市に向かう。 雨はますます激しく降ってくる。 速度を五十キロに落してもほとんど前が見え…

■ 描き直し

ドイツに旅立つ前に提出した絵コンテが帰ってくる。 自信作であったが、 「雰囲気が暗い」という評価が一部にあったらしい。 担当者たちはとても気に入ってくれたらしいが、 頭の硬い上役連中がイチャモンをつけてきたという。 ま、そういうこともあるだろう…

■ 審査

木工クラフトコンペの審査のため、丹波に出かける。 世界的に著名な玩具デザイナーのOさん、 大阪教育大の教授でいらっしゃるMさん、 兵庫教育大の名誉教授でいらっしゃるHさん、 雑誌編集者のOさん、 そして私の五人で審査を開始する。 応募作には力作…

■ ドイツ旅行

十一月二十八日から十二月三十日までの間、 ミュンヘンの「GALLERY HANDWERK」において 「世界からくり人形展」が開催される。 そのため、 十一月二十六日からドイツに出かけなければならない。 が、今日の会議で F社の方々とドイツに旅行することが決まる…

■ しじま

午前二時、夜のしじまの中を歩く。 さすがにこの時間ともなると、 町はひっそりと寝静まっている。 明かりの灯った家もそうは多くない。 書類の整理に追われ続けた一日だった。 神経を使う一日だった。 神経は疲れているが、身体は少しも疲れていない。 寝床…

■ COFFEE & CIGARETTES

「COFFEE & CIGARETTS」を観る。 映画の主役はコーヒーとタバコ。 コーヒーとタバコさえあれば、 人生なんてなんとでもなる・・・と、 そう思わせるような映画ではある。 第一話の「STRANGE TO MEET YOU」では 「CAMEL」、 第三話の「SOMEWHERE IN CALIFORNI…

■ ネジ巻き

今朝は六時に眼が覚める。 アパートの天井とは壁紙の色が違うことに気付く。 「あれっ、なんかいつもと違う・・・」 「おぉ、そうだ」 「俺は京都のホテルに泊まっているのだ」と、 そう気付くまで少しの時間がかかる。 頭がボーっとしている。 身体も少しだ…

■ 京都

今日は久しぶりの休日。 昼ごろまでアパートで惰眠をむさぼった後、 車を走らせ、京都に出かける。 今日は何もしない日。 誰にも会わない日と決めていた。 三条河原町のホテルにチェック・イン。 車をホテルに預け、御所方面に向けて歩く。 京都は暑かった。…