2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
婚姻色とでも言うのだろうか、 「女郎蜘蛛」は 糸を出す穴の辺りを真っ赤に変色させることがある。 その赤い色を女性の「蹴出し」、 いわゆる「裾除」の色に見立てたことから、 この蜘蛛は「女郎女郎」と呼ばれる。 この場合の「女郎」は「遊女」を差す言葉…
銀座ソニー・ビルの三階、 「カフェ・ラキ/楽器」でGさんにお会いする。 Gさんはミュンヘンにお住まいであるが、 時々は今回のようにお里帰りをされる。 買ってきていただきたいとお願いしていた、 「Wurttenbergische Metallwaren Fabrik」の 「ワイン・…
昨日の会議はあっけなく終わった。 混乱が予想された会議であったが、 こちらが拍子抜けするほど、 会議は滞りなく粛々と進んだ。 いったい何があったのだろうか・・・。 どこかで大きな力が働いたに違いない。 SさんがNさんに働きかけたに違いない。 多分…
新神戸から京都、 京都から富山を経由して新潟に出かける。 駅弁を頬張りながら、 Nさんが提出してきた書類に目を通す。 そこには「出来ない理由」が山のように書かれていた。 出来ない理由は私も理解している。 しかし、この仕事は実現させなければならな…
十月十八日から「仕掛け絵本の世界展」を開催する。 今朝、id:emimiさんから、 大きな三箱のケースに入った 九十五冊の仕掛け絵本が職場に届く。 大事に保管されていらっしゃったのだろう、 その梱包の仕方を見るだけで、 emimiさんの仕掛け絵本に対する愛情…
三宮でAさんと会う。 まずは腹ごしらえ、ということになり、 二人して「SONA-RUPA/ショナ・ルパ」に向かう。 「SONA-RUPA」は 神戸で一番美味いインド料理を食べさせてくれる店。 マハラジャ・ビールなるものを飲みながら、 まずはトマトと生姜のサラダ、…
Nさんご一家が宿泊される。 今日はNさんのお父さんの誕生日。 八十歳になられるらしい。 馴染みの酒屋で 「ドンゾイロ・フィノ」と「バーガンディ・ワイン」、 そして、一本の「ドン・ペリニヨン」を買う。 「ドン・ペリニヨン」にするか、 「ヴーヴ・クリ…
「フランク・ミラー」原作によるアメリカン・コミック、 「SIN CITY/シン・シティ」を観る。 三つの短編から構成されているオムニバス。 映像は実写とモノクロームのアニメで構成されていた。 原作のコミックスの雰囲気が忠実に再現された映画。 第一話の…
アーティスト達がある一定期間滞在し、 様々な創作活動を行う施設や機関のことを 「ARTIST IN RESIDENCE」と呼ぶ。 欧米では1970年代から始まったものであるらしいが、 アーティストにとって、 「ARTIST IN RESIDENCE」に招待されることは、 そのキャリアの…
オルゴール博物館の館長でいらっしゃるTさん、 その部下でいらっしゃるYさん、Oさんたちと飲む。 三宮のイタリア・レストランで食事と会話を楽しんだ後、 バー「YANAGASE」に河岸を変える。 ついつい話し込んでしまい、 気がつけば、時間は十二時近くにな…
「スーパーマン」「ワンダーウーマン」 「ハルク」「バットマン」「シン・シティ」、 そして「スパイダーマン」・・・。 いわゆる「アメリカン・コミックス」の世界。 あの荒唐無稽、 勧善懲悪のストーリー展開が、実にいい。 若い頃、 「アメリカン・コミッ…
Pホテルに勤務されていたNAさんには お世話になりっぱなしであった。 「結婚する時は知らせてな」 「お祝いに作品を一つプレゼントするわ」 かねてから、私は彼女にそう約束していた。 今朝、手帳を見ると、 今日九月十八日の欄には なにやら暗号めいた文…
私「これ、処理しといてくれる」 ◎「エ〜ッ、私がですかぁ?」 私「何や、そのエ〜ッっていう返事は?」 「エ〜ッっていうのは、やりたないってことか?」 ◎「・・・・」 私「ちょっとこっちにおいで!」 「この際、私と君の関係をハッキリさせておこか」 「…
神田駿河台の「山の上ホテル」に泊まる。 部屋で寛いでいると、 控えめなノックの音が聞えた。 扉を開けると、 トレーを両手に持った女の子が立っていた。 トレーの上には熱いお茶と冷えた杏仁豆腐。 宿泊客へのサービスだという。 杏仁豆腐をいただきながら…
とうとう今夏もエアコンを使わず仕舞いに終わった。 使わなかったというか、 そもそも私の部屋にはエアコンが設置されていない。 ご近所でエアコンを設置していないのは、 どうやら私の部屋だけであるみたい・・・。 私の部屋はアパートの三階にある。 蚊も…
寝苦しい夜だった。 何度も何度も眼が覚めた。 妙な夢も何度か見た。 若い頃には 「SUCCUBUS/サキュバス」の夢をよく見たものだった。 若く美しく妖艶な女の姿をした夢魔・・・。 しかし、この歳になると さすがに「サキュバス」は現れてはくれない。 「サ…
第二案・第三案の絵コンテを描きあげる。 時間は深夜の二時を過ぎていた。 午前九時、絵コンテを鞄に入れ、 土砂降りの雨の中、 中国道・米子道を経由して島根県松江市に向かう。 雨はますます激しく降ってくる。 速度を五十キロに落してもほとんど前が見え…
ドイツに旅立つ前に提出した絵コンテが帰ってくる。 自信作であったが、 「雰囲気が暗い」という評価が一部にあったらしい。 担当者たちはとても気に入ってくれたらしいが、 頭の硬い上役連中がイチャモンをつけてきたという。 ま、そういうこともあるだろう…
木工クラフトコンペの審査のため、丹波に出かける。 世界的に著名な玩具デザイナーのOさん、 大阪教育大の教授でいらっしゃるMさん、 兵庫教育大の名誉教授でいらっしゃるHさん、 雑誌編集者のOさん、 そして私の五人で審査を開始する。 応募作には力作…
十一月二十八日から十二月三十日までの間、 ミュンヘンの「GALLERY HANDWERK」において 「世界からくり人形展」が開催される。 そのため、 十一月二十六日からドイツに出かけなければならない。 が、今日の会議で F社の方々とドイツに旅行することが決まる…
午前二時、夜のしじまの中を歩く。 さすがにこの時間ともなると、 町はひっそりと寝静まっている。 明かりの灯った家もそうは多くない。 書類の整理に追われ続けた一日だった。 神経を使う一日だった。 神経は疲れているが、身体は少しも疲れていない。 寝床…
「COFFEE & CIGARETTS」を観る。 映画の主役はコーヒーとタバコ。 コーヒーとタバコさえあれば、 人生なんてなんとでもなる・・・と、 そう思わせるような映画ではある。 第一話の「STRANGE TO MEET YOU」では 「CAMEL」、 第三話の「SOMEWHERE IN CALIFORNI…
今朝は六時に眼が覚める。 アパートの天井とは壁紙の色が違うことに気付く。 「あれっ、なんかいつもと違う・・・」 「おぉ、そうだ」 「俺は京都のホテルに泊まっているのだ」と、 そう気付くまで少しの時間がかかる。 頭がボーっとしている。 身体も少しだ…
今日は久しぶりの休日。 昼ごろまでアパートで惰眠をむさぼった後、 車を走らせ、京都に出かける。 今日は何もしない日。 誰にも会わない日と決めていた。 三条河原町のホテルにチェック・イン。 車をホテルに預け、御所方面に向けて歩く。 京都は暑かった。…