2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

■ 馬は馬連れ

息子はイタリア料理の店を経営している。 今朝、息子のパソコンに一通のメールが届く。 ヒステリックな内容のメールであった。 メールを送ってきたのは、 昨日、入店をお断りしたお客様であるらしい。 四人の母親たちと、 幼稚園に通う子どもたちのグループ…

■ ドイツ出張

二人の職員を連れ、 二月二日からドイツに出かけなければならない。 明後日の夕方、職場から関空に向かい、 その日はそのまま関空のホテルに泊まる予定。 職員たちからは、 「Nさんは何度も海外旅行ができていいですね」、 とよく言われる・・・。 「まあね…

■ 退職

Mさんが退職することになった。 某放送局に転職する。 人はいろいろな都合で職場を去っていく。 身体上の都合もあれば、金銭上の都合もある。 会社とすれば、 育った人材の流出はなんとか防ぎたいものである。 しかし、その人の人生はその人のものであり、 …

■ X01HT

コミュニケーションのとり方には いろいろな方法と手段がある。 時と場合によっては、 言葉がまったく用を成さないシーンもある。 肉声であればものの数分で伝わることであっても、 文字で同じ内容を伝えようとした場合、 時間はその数倍、数十倍かかってし…

■ POP-UP AND MOVABLE BOOKS

「ANN R. MONTANARO」の著になる 「POP-UP AND MOVABLE BOOKS」を購入する。 しかけ絵本の歴史書ではなく、 単なる著書目録ではあるが、 よくもここまで調べ上げたものだと驚かされる。 本はタイトル別、作家別、シリーズ別、 そして年代別で検索ができるよ…

■ ボレロやねん

午前十時、M市における会議に出席。 白鷺の上に「円仁」が乗ったからくり人形の プレゼンテーションを行う。 第一回目のプレゼンであるから、 詳しい図面までは描ききれなかったのだが、 クライアントには気に入っていただけた様子。 「これで行きましょう…

■ 三朝温泉

中国道を西に向かって走っている時、 「人形峠には雪が積もっている」 「ノーマル・タイヤでの走行は無理」、 という連絡がT君から入る。 約束の時間にはまだまだ間に合う。 院庄インターで高速を下り、 最寄のオートバックスでスタッドレス・タイヤを購入…

■ 八卦

昨日の日記に、 「私の周りには怖い女が多い」、と書いた。 そのことで想い出したことがある。 記憶は定かではないのだが、 多分、あれは京都の八坂神社の境内だったと思う。 私が二十歳の頃の出来事。 散歩していた私に、 「ちょっとちょっと」 「あんた面…

■ ペテルスベルク

ペテルスベルクに出かけなければならない。 ペテルスベルクの玩具博物館で 私の個展を開いていただけることになった。 期日は今年の九月から二ヶ月間。 オープニングには顔を出さなければならない。 個展の話は昨年から浮上していたのだが、 ミュンヘンにお…

■ お受験・その2

昨日の日記を書きながら、 長男のDとの遣り取りを思い出していた。 Dが東京のある美大の入試に受かった時のこと。 私「東京に行ったらアルバイトする?」 D「しません!」 私「なぜ?」 D「僕は絵の勉強のために東京に行きます」 「絵を描かずにはいられ…

■ お受験

今から四十二年ほど前、 私はある美大の入学試験を受けたことがあった。 その頃の私の生活は赤貧洗うが如し、であった。 その美大では、 学科と鉛筆デッサンと色彩のテストがあった。 三日間に亘る試験だった・・・。 そして、最後には、 彩色を施した自筆の…

■ 私と仕事

「私と仕事、どっちが大事?」、 女がよく口にする言葉である。 「私とあの女、どっちが大事?」と訊かれたら、 ①「そりゃぁ、お前だよ。決まってるじゃん!」 ②「あの女の方が大事です。すみません。」 ③「どちらも私には大事です!」 うっかり②または③の答…

■ 会議

今朝は六時に起床。 午前七時、雨の中を岡山の職場に向かって出発する。 今日は全員が出社しているはず。 今日は月に一度の全体会議。 処理しなければならない議題がいろいろとある。 暗い材料の議題もあれば、明るい材料の議題もある。 正当性を主張してい…

■ 蝦夷前

昨日から東京に来ている。 二時間刻みのスケジュールをこなした。 仕事もこなしたし、遊びもいっぱいこなした。 往路、私はいつも新神戸駅で 「ひっぱり蛸飯」を買うことにしている。 この駅弁はなかなかに美味しい。 飯全体に蛸の味がしみ込んでいて、とて…

■ プリマ・ドンナ

妻と母がアパートに来ている。 年が明けたというに、相も変わらず声がでかい。 声の大きさをたしなめるため、 「貴女たちは道を間違えましたね」 「声楽家になっていれば大成したと思います」 「今からでも遅くはない!」 「声楽の勉強でも始めたら?」、と…

■ EDWARD GOREY

今朝から「しかけ絵本」の整理を始める。 博多の「IMSビル」において、 「しかけ絵本の世界展(仮称)」が始まる。 期間は六月二十日から八月十九日までの二ヶ月間。 昨日、博多のIさんから、 「イベント告知用の写真が要る」 「しかけ絵本を何冊か送って欲…

■ ぺぺさん

「RODNEY PEPPE/ロドニー・ぺぺ」さんから 三体の「AUTOMATA/からくり人形」が届く。 「KING OF THE JUNGLE/ジャングルの王様」、 「THE CHOIR/合唱団」、 そして「SNAPPER/かみつき」の三体。 今春、知人のKさんが群馬県の赤城に 「からくり人形の博…

■ 先送り

ある会社の会議に出席する。 いわゆる「第三セクター」方式で運営されている会社。 この会社は設立されてから十二年になる。 数年連続で黒字を計上したこともあったが、 現在は赤字を垂れ流し続けている・・・。 「どう経営を改善するか!?」、 それが今日…

■ オペラ

アパートの隣人どうしが、 ベランダで洗濯物を干しながらお喋りをしていた。 きっと隠し事ができないご性格なのであろう、 二人の会話の内容は、 アパートの下を通る私の耳に筒抜けであった。 アパートの壁面に反響しているからとはいえ、 お二人の声の大き…

■ へつる・はつる

id:ACORNさんの日記に 「へつる」という言葉が記載されていた。 私は木工の仕事にも従事しているが、 私たちの間では、 「そこの出っ張りをへつっておいて」などと、 日常的に使用する言葉である。 「へつる」には、 「少し削って減らす」「少し分量を減らす…

■ 狐と狸

麓に降っていた雨は、 家が近づくにつれて雪へと変わっていった。 私の家は標高六百五十メートルの山肌に建っている。 雪が降りしきる中、車を慎重に走らせる。 あと少しで家、という時、 いきなり二匹の狐が目の前を横切っていった。 道路を渡り終えた狐は…

■ 雪・雪・雪・・・

昨日から岡山の自宅に戻っている。 今朝は大きな雷の音で眼が覚める。 時間は午前六時。 窓の外には暗く鈍い鉛色の空が広がっていた。 「雪!?」 慌てて飛び起きる。 庭には二十センチほどの雪が積もっていた。 二十メートルほど先の景色が見えない。 庭に…

■ ある日の男と女

その昔、池袋「LOFT」の五階(四階?)に 「アトリエ・ヌーボー」という名のギャラリーがあった。 ①二週間にわたるギャラリーの使用料は無料です。 ②五千枚の案内状はヌーボー側で用意します。 ③案内状はすべてヌーボー側の経費で発送します。 ④作品は自由に…

■ First gear,it’s all right

「相談に乗って欲しいことがあるねん」、 とTさんがアトリエに入ってこられる。 傍には一人の中年の男性が佇んでいらっしゃった。 「D社のKさんです」、と紹介される。 「この積み木を見てどう思う?」 「ちっとも売れへんねん・・・」 「どうやったら売…

■ お正月・その2

「僕、やっぱり転職するわ」、と言い残し、 三男のSは大阪に帰っていった。 今夜は下宿先で仲間との新年会があるらしい。 次男のSは「昼の仕込があるから」、 と言い残して職場に向かっていった。 次男はイタリア料理の店を経営している。 長男のDはとう…

■ 転職・天職

酒も飲んだ、みかんも食べた。 炬燵に足を入れて寝転がっていると、 「僕、転職しようかと思ってる」、 といきなり息子のSが言う。 「そりゃまたなんで?」、と訊くと、 どうにも会社の体質が合わないらしい・・・。 息子はいわゆる「IT」関連企業に勤務…

■ お正月

私が子どもであった頃、 お年玉の相場は五十円であったように記憶している。 その頃の子どもにとって、五十円は大金であった。 駄菓子屋では、醤油煎餅が一枚五十銭、 海老煎餅が一枚二十五銭で売られていた。 合成甘味料で味付けされた瓶詰めの水が五円だっ…