2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
忙しく立ち働く皆を横目で見ながら、 一人静かに溜まった仕事を一つずつ片付けていく。 気が付けば、時刻は二時をとっくに過ぎていた。 お腹が空いた。 有馬の「むら玄」で年越しのにしん蕎麦を食べる。 それにしても寒い。 昨年の秋、アパートの窓枠が鉄か…
また今年も年末が来てしまった。 アトリエが散らかっている。 正月を迎えるにあたり、ちょっとだけ片付けることにした。 「四十を越えれば五年十年は束になって飛んでいく」、 と誰かが言っていたが、 まさしく、その通りであるなぁ・・・。 昔、父に凧の揚…
お世話になったEさんへのご挨拶を済ませ、 東京11:13発「のぞみ23号」で名古屋に向かう。 東京駅のプラットフォームは、 大きな荷物を持った帰省客で溢れかえっていた。 なんとなく殺気立った雰囲気が漂っている。 遠くで鋭い笛の音が断続的に聞こえ…
新潟の仕事はすべて上手くいった。 一時は頓挫しかかったプロジェクトであったが、 ここにきて、急に息を吹き返したかのように、 話はとんとん拍子に進み始めた。 しかし、ここに至るまでに、 実に三年という歳月がかかってしまっていた。 その責任は某コン…
神戸から京都、 京都から富山、 富山から直江津を経由して柏崎に向かう。 列車が糸魚川に近づくにつれ、 後立山連峰、 いわゆる北アルプスの峰々が右側に見えてくる。 今から三十九年前の冬、 私が二十二歳の時、 まだ私が某企業に勤めるサラリーマンであっ…
「Kay Bojesen/カイ・ボイセン」の猿。 一八八六年、「カイ・ボイセン」はデンマークに生まれる。 もともと、「カイ・ボイセン」は、 あの「ジョージ・ジェンセン」の下で、 銀細工師としてそのキャリアをスタートさせたが、 一九三十八年、 「カイ・ボイセ…
数年前、それまでの職を捨て、 Hさんはオートマタ作家になる道を選ばれた。 「オートマタの本場で勉強してくる」、 とイギリスに一年ほど留学されていらっしゃったのだが、 このほど、無事に帰国された。 今日、そのHさんとお会いする。 広島からわざわざ…
「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろ」 「Silent Night Holy Night」 「きっと誰もこない」 「オッサンだけのクリスマスイヴ」 「Silent Night Holy Night」 というワケで、 某有名旅館のご亭主でいらっしゃるKさん、 照明デザイナーでいらっしゃるHさん…
今夜は神戸の職場の忘年会。 ビール、日本酒、焼酎、梅酒・・・。 夫々が好みの酒を注文して、まずは乾杯。 軍鶏鍋を囲んで宴会が始まる。 今年もいろいろな出来事があった。 しかし、過ぎてしまえばすべては思い出。 今年も残すところあとわずか。 一年が無…
リンさん、デーヴィッドさんご夫妻と、 京都駅前のホテルのロビーで待ち合わせる。 お二人がイタリアから来日されたのは一週間ほど前。 白川郷から名古屋を経由して京都にいらっしゃった。 明日は長野県の飯田に移動されるという。 天気が良ければ伏見稲荷に…
咳がなかなか止まない。 大根の絞り汁でも作ろうか、と思っていたら、 Kさんが大根の蜂蜜漬けをアトリエに届けてくださる。 熱い湯で三倍ほどに薄めて頂戴する。 大根をカリカリと齧ってくいるうち、 身体がポカポカと温まってくる。 洗面所に立つと、 病み…
韓国から金さんと張さんがいらっしゃる。 お二人には、 昨年の十一月頃に韓国の水原でお会いして以来であるから、 約一年ぶりの再会、ということになる。 「お久しぶりですね」、と言うと、 「来たくても来れなかった・・・」、というお答え。 訊けば、 金さ…
風邪がぶり返す。 昨晩は三十七度五分ほどの熱が出た。 熱があるのに寒気が止まらない。 「このまま死ぬのかな!?」、 とそう思うほど苦しかった・・・。 「九時に出社していなければ私の携帯に電話して欲しい」 「電話に出なければ、誰かアパートに来て欲…
「はい、十一日遅れのバースディ・プレゼント」、 と職場のYちゃんが大きな封筒を手渡してくれる。 Yちゃんとは久しく顔を合わせていなかった。 封を切ると、中から二枚の切り紙絵が出てきた。 左手(左前脚?)を腰にあて、 「プッハー」と煙草の煙を吐き…
「ゴロワーズというタバコを吸ったことがあるかい」 「ほらジャン・ギャバンがシネマの中で吸っているやつさ」 「よれよれのレインコートのエリを立てて」 「短くなるまで奴は吸うのさ・・・・」 「かまやつ・ひろし」が歌っていた 「ゴロワーズを吸ったこと…
「吉兆が偽装件起こしたらしいな?」、と言うと、 「いったいいつの話してるんですか」、と笑われる。 新聞はとっていない。 テレビもほとんど見ないから、 世事にはとんと疎くなってしまった。 どうやら、佐賀の牛を但馬の牛と偽装したらしい。 ま、他にも…
私のことが「mixi」で取沙汰されている、 という話をSさんから聞かされる。 よくよく話を聞いてみると、 どうやら「mixi」には、 岡山と神戸、この二つの職場を去っていった 旧・職員たちの「場」のようなものがあるらしい。 「mixi」には誘われて参加した…
翼長八インチまで、 つまり、二十センチまでの模型飛行機のことを 「ピスタチオ・スケール・プレーン」と呼び、 翼長十三インチまで、 つまり、三十三センチまでの小さな模型飛行機のことを、 「ピーナッツ・スケール・プレーン」と呼ぶ。 それよりも大型の…
イザール門からそう遠くない所、 イタリア・レストランに向かう道すがら、 あるインテリア・ショップで見つけた車のおもちゃ。 ガラス越しに見ただけなのだが、 すっかり気にってしまった。 店はとっくに閉店してしまっている。 で、ミュンヘンにお住まいの…
とうとう風邪をひいてしもうた。 留守中に溜まった仕事を片付けていたため、 昨日はまだ意識もしっかりしていたが、 今日はもういけない・・・。 鼻水も収まらなければ、咳も収まらない。 頭が朦朧としている。 湯たんぽを用意し、 毛布を二枚重ねた間に身体…
ベルリン発12:00のアリタリアAZ427便で、 ミラノ・マルペンサ空港に向かう。 飛行機がマルペンサ空港に到着したのは、 到着予定時間を十五分ほど過ぎていた。 ゲートAからゲートBに向かう途中、 いかにもイタリア人、という感じのオヤジが立って…
ライプツィヒからベルリンに移動。 午後一時、待ち合わせたレストランで、 トーマスさんとセバスチャンさんにお会いする。 お二人は「ヴォイチェフ・クバシュタ」のコレクター。 今日はそのコレクションを見せてただくことになっていた。 トーマスさんが運転…
今朝は六時に起床。 今日はザイフェンからマリエンベルク、 グリュンハインヒェン、そしてドレスデンを経由し、 ライプツィヒに移動しなければならない。 マリエンベルクもグリュンハイニヒェンも、 ザイフェンと同じ「Erzgebirge/エルツ地方」に位置する町…
午前九時、 「Wolfgang Werner/ヴォルフガング」のアトリエを訪問。 あいにくヴォルフガングは留守であったが、 奥さんのウテが我々を歓待してくれる。 午前十時半、 「Christian Werner/クリスチャン」のアトリエを訪問。 クリスチャンは自宅から駆けつけて…
今朝は早くに目が覚める。 手早く衣服を整え、 急ぎ足でビクトリアン・マーケットに向かう。 このマーケットのピクルス屋のピクルスは実に美味い。 胡瓜(?)のピクルス三本を一ユーロ也で購入し、 ポリポリと齧りながらホテルに向かう。 八百屋の店頭に真…
糸操り人形の名手でいらっしゃるIさんらと連れ立ち、 シナゴーグ近くのシュタット・ミュージアムに出向く。 シュタット・ミュージアムの三階には、 古今東西の人形劇用の人形が展示されているのだが、 「日本から来た」と告げると、 学芸員らしき老人が特別…
午前九時、関西空港に向けて車を走らせる。 六甲山から関西空港までの距離は約百キロ。 時間にして九十分ほどの距離でしかない。 空港の駐車場に車を預け、 13:55発アリタリアAZ795便に乗り込み、 ミラノ・マルペンサ空港に向かう。 マルペンサ空…
今から三十二年前のこと。 仕事に行き詰まりを感じ、 青山通りをトボトボと歩いていた時、 青山三丁目の交差点でOさんとバッタリと出会うことがあった。 Oさんはそれまで勤めていた会社を辞められ、 新しく会社を立ち上げられたばかりの頃だった。 「久し…