2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

■ ビエンナーレ

「琵琶湖ビエンナーレ」まであと一ヶ月。 「神戸ビエンナーレ」まであと二ヶ月。 ほとんど時間は残されていないのだが、 出展するための作品がほとんど出来上がっていない。 つい先日まで、 「三週間で一つ作れば間に合う」はずであったのが、 「二週間で一…

■ 居眠り

N歯科医院で治療を受けている最中、 口を大きく開けられたまま、居眠りをしてしまった。 N先生の治療は絶妙であるから、 安心して任していられる。 で、ついつい気が緩んでしまった・・・。 吸引器で唾液を吸われていなければ、 きっとヨダレを垂らしてい…

■ 防水型CDプレイヤー

最寄のディスカウント・ショップに出かけ、 トイレット・ペーパー、洗濯用洗剤等を購入する。 安さで評判の店。 レジの前には長蛇の列ができていた。 私は並ぶのが大嫌いであるから、 レジが空くまで、店内を探検することにした。 電化製品のコーナーを歩く…

■ キューケルハウス・その2

昔、フランスには「オシェ」と呼ばれる、 柳の小枝で編まれたガラガラがあった。 「オシェ」は「hocher」、 つまり、「揺する」という意味であると思われるが、 この「オシェ」の中には、 七つの小さな石が入れられていた。 「オシェ」を振ると、小石がこす…

■ モンパルナスの灯

昔、大阪の天王寺には数軒の映画館があった。 あれは、私が中学二年生の頃だったろうか・・・、 ある映画館の看板に、 美しい少女の顔が大きく描かれていたことがあった。 映画の題名は「芽ばえ」。 その少女の名前は「ジャクリーヌ・ササール」だった。 「…

■ VOJTECH KUBASTA

いつだったか、 「ヴォイチェフ・クバシュタ」の回顧展が ベルリンやライプチヒで開催されたことがあった。 ミュンヘンのGさんから、 その「クバシュタ展」の展示会目録が三冊届く。 奥付を見る限りでは、 四社ほどの出版社や古書店、 十名ほどの個人コレク…

■ 心頭滅却

私の部屋にはエアコンが無い。 この夏もとうとうエアコン無しで過ごした。 部屋の窓をすべて開け放つと、 微風ではあるが、 六甲山からの風が部屋の中を吹きぬけていく。 食事を終えた後、 私は部屋の照明を消すことにしている。 部屋を照らすのは10Wほど…

■ BeBeBe

N歯科医院での治療を終えた後、 風が気持ちいいので、いつもと違う道を歩く。 湊川神社に突き当たる少し手前、 西門の近くに、 ベルギーの国旗を掲げた店があった。 小体な店だが、 そこはかと無くお洒落な雰囲気が漂っている。 店の名前は「BeBeBe」。 「B…

■ 進水式

子どもたちとゴム・スクリューの舟を作る。 船が進む原理を易しく教えながら、 いろいろな工具の使い方や絵筆の使い方、 コンパスの使い方や定規の使い方を教える。 しかし、あれだねぇ、 今の子どものほとんどが手を使うことを知らない。 ハンマーの使い方…

■ 雷

鈴蘭台から有馬に向かう途中、 眼も眩むような電光とともに、雷が落ちる。 赤信号で止まっていた車がビリビリと揺れた。 今から四十五年前、 私が中学三年生であった頃、 ある山に登っていた時、 あれは三重県の国見山ではなかったかと思うが、 いきなり何の…

■ 髪と髭

白髪が増え、生え際がほんの少し後退したとはいえ、 髪の毛はまだまだたっぷりと残っている。 私は十八歳の時からロング・ヘアーで通してきた。 両耳はいつも髪の毛で隠れていた。 行き付けの美容院のオヤジは、 「Nさん、髪短くして耳出さない?耳!」 「…

■ Please and Thank you

八月十八日のid:emimiさんの日記に 「道を訊かれる」という内容の記載があったが、 実は、私もよく人に道を訊かれる。 それは、 私の容貌がそうさせるのだ、と推測している。 私は何事にも精通しているかのような、 揺るぎ無い自信に満ち溢れた顔つきをして…

■ N歯科医院

前歯が折れたまま、 なかなか歯医者にかかれないでいた。 新たな永久歯が生えるのを期待していたのだが、 いつまで経っても、その兆候すら見えない・・・。 仕方がないから、歯医者に行くことにした。 掛り付けの歯医者もあるにはあるのだが、 どうにもその…

■ 花様年華

昨日は暑かった・・・。 さすがにバテた。 最寄のダイエーに出向き、短パンとサンダルを買う。 試着ブースでさっさとスラックスを脱ぎ、 短パンに穿きかえる。 暑くって靴など履いてなんかいられない。 靴をビニール袋に突っ込んでサンダルを履く。 なんて気…

■ T教諭

国立大学に進学できそうな生徒はD組。 一流私立大学に進学できそうな生徒はC組。 三流私立大学に進学できそうな生徒はB組。 どうでもいいからサッサと卒業してくれ、 と半ば教師たちから見放されていたのがA組。 私が学んだ高校はそのようにクラス別けさ…

■ SPRINTER

シャッシャッ・・・という異音が床下から聞える。 何かが擦れているような音。 エンジンを止め、車を路肩に止めて床下を覗く。 どこにも異常は見当たらない。 エンジンをかけ車を発進させると、 また同じような擦過音が聞える・・・。 耳を澄ますと、 かすか…

■ 花火

昨日はこの村の夏祭りだった。 祭りに合わせて、 三男のSが大阪から帰省していた。 Sと顔を合わせるのは実に久しぶり。 ほんの少しだが、Sの顔つきは男っぽくなっていた。 ちょっと嬉しい・・・。 夕食を食べていると、 「Sちゃん、花火を観に行こう」、…

■ 気配

「あかあかと日は難面くも秋の風」 金沢で芭蕉はそう詠んだ。 今朝から岡山の自宅に戻っている。 昼間の陽射しは強いものの、 風にはそこはかと無く秋の気配が感じられる。 窓の外では蝉時雨が止まない。 つくつく法師も鳴いている。 つくつく法師が鳴きだせ…

■ 脳と眼と手

一昨日の日記に、 「販売用のポスト・カードを製作中である」、 とそう書いたところ、 id:maruboさんから、 私の職業について質問を受ける。 私の本業は「からくり人形」の制作であると思うが、 現在、その他にも幾つかの仕事を抱えているから、 いったい何…

■ 二進も三進も

「館のこれからの方針を検討したい」 「学識経験者のご意見を伺いたい」、 という内容のファックスがQ館から届く。 Q館では、県の職員と市の職員、 そして財団の職員たち、約二十名ほどが働いている。 今から十二年前、 Q館にはT君という優秀な職員がい…

■ POST CARD

四種類の販売用ポスト・カードを作ることになり、 「近日中にそのデザインを仕上げるように」、 と職員のYからきついお達しが下る。 スケッチ・ブックを探したが、 どうやらアパートに置いてきてしまったようである。 画用紙を買おうと近くの文具屋に出かけ…

■ 京都

午前十時、三宮のF社を訪問。 個人情報に関わる大切なデータを受け取った後、 新幹線新神戸駅に移動。 十一時十五分、 改札口でドイツにお住まいのGさんをお迎えする。 簡単な昼食を済ませた後、 二人で三宮の東急ハンズ正面玄関に向かい、 N社のMさんと…

■ 納得

好きな政治家を一人挙げろと言われたら、 「Fidel Castro/フィデル・カストロ」、 と私は即座に答えることができる。 昔、「政治家に必要とされる資質は何か?」、 とあるテレビ局のクルーに質問された時、 「カストロ」は即座に「若さと経験」、と答えた。…

■ 還暦

Kと元町のドイツ料理店で飲む。 昔・昔・その昔、 Kは憧れ続けていた女性を口説き落とし、 ラブホテルに連れ込むことに成功したことがある。 よほど嬉しかったのだろう、 あろうことか、 Aはラブホテルの狭い廊下でスキップを踏んだらしい。 で、勢い余り…

■ aquirax

「教育画劇」が出版した「りゅうのおくりもの」。 「宇野亜喜良」がイラストを手がけた飛び出す絵本。 私がまだ一介の貧乏な画学生であった頃、 「宇野亜喜良」はすでに 広告宣伝業界におけるスーパースターであった。 「宇野亜喜良」と「横尾忠則」と「和田…

■ KUEKELHAUS/キューケルハウス

幾つかの玉が細い二本の糸で吊り下げられていて、 右端の玉を右側に引いて手を放すと、 左端の玉だけが弾かれたように左側に移動する。 で、左側の玉が元の位置に戻った時、 今度は右端の玉が弾かれたように右側に移動する。 最初に与えられたエネルギーがな…

■ MUSTANG FASTBACK・その6

過日、いい気分で「MUSTANG」を駆っている時、 何かがフロント・ウインドウにぶつかる音がした。 甲虫が電球にぶつかるような音だった。 サービス・エリアで休息をとっている時、 フードのマークが無くなっていることに気付く。 「FORD」の「F」の文字が無く…

■ ダイエット

昨日から岡山市に出かけていた。 台風が近づいているせいで、 仕事場は窓を開け放つことができなかった。 そのうえ、建物の中にはエアコンの設備がない。 建物の内部は摂氏三十八度を超えていた。 湿度も相当高い。 玉のような汗が全身から吹き出てくる。 水…

■ DEMIO SPORT

修理を重ねればまだまだ乗れるし、 愛着のある車なのだが、 いよいよ「VITZ RS」の調子がおかしくなってきた。 前の日記にも書いたが、 クラッチ盤を交換しなければならないようである。 「MAZDA DEMIO SPORT」を買うことに決める。 色はメトロポリタングレ…