2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

■ PIGASUS / ピガサス・その4

「ピガサス」の頭がやっと出来上がる。 耳を付けたら、どこから見ても豚にしか見えない。 やれやれ、であるね。 今朝、 「Nさんの作るからくりはすべてふくよかですね」 「ひょっとしたら、ふくよかな女性がお好みですか?」 「ひょっとして、Nさんはお尻…

■ PIGASUS / ピガサス・その3

「ピガサス」の胴体が出来上がる。 厚み十分の四ミリの航空ベニヤで翼も作った。 尻尾も前脚も後足も出来上がった。 続いて頭の制作に取り掛かったのだが、 なかなか上手くいかない。 やはり、図面と現物では、 ほんの少しだがズレのようなものが出てくる・…

■ 357Km

今朝は六時半に起床。 午前七時半、N市に向かって出発する。 午後九時十分、N市O町にあるM銀行に到着。 今日はこの銀行の支店長と会談の約束をとりつけていた。 会談は和気藹々の内に終わる。 午後十時半、N市N町に向けて出発。 午前十一時、ホテルK…

■ PIGASUS / ピガサス・その2

昔、「ながら神経症」という病気(?)があった。 誰がそう名付けたかは忘れたが、 ラジオを聴きながら勉強する、 テレビを観ながらご飯を食べる・・・、というように、 一つのことに集中できず、 絶えず何かをしながら別の何かをする、 という症状のことを…

■ 殺人カメラ

「ロッセリーニ」が五十年ほど前に制作した 「殺人カメラ」を観る。 港町の写真屋が、 その姿を撮られた人間は必ず死ぬ、というカメラを手に入れる。 国中を破滅させる目的で、 下級の悪魔である「ハルハニキオ」が発明したカメラだった。 そのカメラを使い…

■ 整理・その33・TAMPELLA

今朝から岡山の自宅に戻っている。 今もそこにあるかどうかは知らないが、 三十年ほど前、青山通りと表参道が交差する辺りに、 「HEART ART」という洒落たファブリックを売る店があった。 子どもたちが生まれた時、 「BO BOO」という名前だったと思うが、 日…

■ 整理・その32・横山さんのこと

現在、この日記を借りて、 様々なコレクションの整理を進めているのだが、 処理できずに保管しておいた手紙類も、 相当の数に増えてしまった。 とりあえず、アパートの書類棚の中から整理を始めたのだが、 その棚の中から、 白馬村に住んでいらっしゃった横…

■ カレー・パーティ

アパートで「カレー・パーティ」を開くことになる。 まだその日程は未定だが、 職員たちに「本格的な美味いカレーをご馳走する」、 とうっかり約束してしまった・・・。 言ったとたん、「しまった!」と後悔したが、 前言を翻すのは男の沽券に関わる。 沽券…

■ 発情期

若い頃に、 「地球最後の男」というタイトルのSFを読んだ憶えがある。 ある夜、地球を流星群が襲う。 流星群はある種のウイルスを地球にばら撒き、 そのウイルスに感染した人間は吸血鬼になってしまう。 眼病を患っていた主人公は流星群を見なかったため、…

■ 整理・その31・speaking picture book

「Speaking Picture Book」。 本の表紙には、 「The Speaking Picture Book」 「imitating the cries of animals」 「for the little one's eyes and ears」 と印刷されている。 ページをめくると、 鶏や羊、牛やロバ、馬や山羊のイラストが描かれている。 …

■ 日本語

ミュンヘンのGさんから 「I can't understand this text well. Can you ?」 と書かれたメールが届く。 Gさんは日本人の女性でいらっしゃるが、 二十年以上に亘り、ドイツに住んでいらっしゃる。 「海外に長年住んでいるせいで日本語の読解力が落ちてきた」…

■ 整理・その30・ベルヒテスガーデン

自宅の寝室の棚から、 未開封の箱が四つほど見つかる。 一番小さな箱の中には、 「Berchtesgaden / ベルヒテスガーデン」で買った 「キリスト降誕」のシーンを模したおもちゃが入っていた。 「ベルヒテスガーデン」は南ドイツにある保養地。 北に二十キロも…

■ からくり塾

岡山の職場で「からくり塾」が始まる。 塾を始めて三年目の今日、 十四名の方々が遠くから参加してくださる。 今回の「からくり塾」のモチーフは「腹ペコ・ヴァンパイア」。 ヴァンパイアを乗せたコウモリが翼を広げると、 その差渡しは一メートル三十センチ…

■ Seiffen / ザイフェン

急遽、ドイツへの出張が決まる。 日程は六月三日から六日までの四日間。 三日の朝に関空を発ち、 三日と四日はザイフェンのブンテス・ハウスに宿泊。 五日の朝にはドレスデンからフランクフルトを経由し、 六日の朝に関空に帰ってくる、という強行軍・・・。…

■ PIGASUS / ピガサス

さて、困った・・・。 急遽、新しいからくり人形を作らねばならない。 で、描きためていたアイデア・スケッチの中から、 「PIGASUS / ピガサス」を作ることにした。 からくり人形を制作する場合、 その作品には必ず何らかのメッセージ、 または、寓意のよう…

■ Le Départ / 出発

先日は「パーカー」の「暗夜を渉る」を観た。 そのDVDを返却したついでに、 「TSUTAYA」の店内をウロウロと歩き回っていて、 棚の最下段に「Le Départ / 出発」のパッケージを見つける。 今から四十年ほど前に制作されたベルギー映画。 当時は随分と評判…

■ 整理・その29・Naef・その1

スイス「Naef / ネフ」社の創業社長でいらっしゃった 「Kurt Naef / クルト・ネフ」さんから頂戴した積み木。 「ネフ」さんが手作りされたもの。 (A)4cm×4cm×8cmのブロックが四個、 (B)2cm×4cm×8cmの板に、 2cm×4cm×4cmの板が接着されている…

■ AAA

岡山の現代玩具博物館に勤務しているH君とI君、 以前は私の工房で働いてくれていたT君。 そして、私を加えた四人で「AAA」を立ち上げる。 「AAA」は「Arima Automata Association」の略。 和名は「有馬からくり人形研究会」。 その昔、現・神戸市長田区に…

■ 授乳

乳母車を引いた女性から、 「この辺りに授乳室のある喫茶店はありませんか?」 「レストランでもいいです」、と訊ねられる。 「赤ちゃんにおっぱいを飲ませてやりたい」とのこと。 乳母車の中では 生後間もない赤ちゃんがギャーギャー泣いている。 さて、困…

■ 暗夜を渉る

眠る時間を削るような毎日を過ごしている。 仕事がいっぱい溜まっている。 抱えている仕事を新しいノートに書き出してみると、 注文を受けたからくり人形の制作から、 地域再開発を目指すプロジェクトまで、 五十七件もの仕事を抱えてしまっていた。 一つ一…

■ 整理・その28・PUSHPIN STUDIO

自宅の書架から、 誠文堂新光社発行の「アイデア別冊」をアパートに持ち帰る。 一九七十二年に出版された「PUSHPIN STUDIO」の特集号。 本の中では、あの「横尾忠則」が解説をしている。 「PUSHPIN STUDIO」とは、 一九五十四年にニューヨークに設立されたデ…

■ ヨーヨーマ

スイス「ACTIVE PEOPLE」社から 五タイプ十五種類の「ヨーヨー」が届く。 ニューヨークの「MoMA / 近代美術館」にも 収蔵されているという「ヨーヨー」。 フォルムが実に美しい・・・。 私は独楽のようにも回せるという「DELTA」を買う。 職員たちも夫々好み…

■ BRUNO MUNARI / ブルーノ・ムナーリ・その2

滋賀県のどこやらで、 「ブルーノ・ムナーリ展」が開催されるらしい。 今朝、某出版社の某編集部から、 「ムナーリ」の作品についてコメントを書いて欲しい、 という依頼が舞い込む。 「霧の中のサーカス」と「ABCを組み立てよう」、 そして、「建築の箱…

■ ダサイ

今朝は五時半に眼が覚めてしまった。 昨日のだるさがまだ残っていたが、 一度眼が覚めてしまうと、二度と眠れない。 今日から岡山の職場に出勤しなければならない。 六時半、アパートを出発し、岡山の職場に向かう。 中国道を走っている最中、 馴染みのカフ…

■ 銭ゲバ

昨日から身体がだるくて仕方がない。 アパートに帰り、 スーツを脱いでいるあたりから、身体に変調を来す。 とにかくだるい。 それも並のだるさではない。 布団に潜り込んだまでは憶えているが、 そのまま気を失うように眠ってしまった・・・。 今朝は六時半…

■ 結婚式

甥っ子の結婚式に出席する。 主賓のスピーチが終わった後、乾杯の音頭をとる。 主賓のスピーチは少々長くても構わないが、 乾杯の音頭に際しては、 そのスピーチは簡単明瞭、かつ洒落ていなければならない。 そのあたりが腕の見せ所なのだが、 甥っ子の父親…

■ 整理・その25・MÖBIUS / メビウス

細長い紙の端を180度回転させ、 もう一方の端に貼り合わせると、 「MÖBIUS / メビウス」の帯が出来上がる。 帯の表面を指でなぞっていくと、 指はいつの間にか裏の面をなぞっていることになり、 そのまま指を滑らせていくと、 指はいつの間にか表の面をな…