■ 北欧の匠

aquio2004-09-22

愛用のシステム手帳。
銀座の裏通りにある
「北欧の匠」という名の店で購入したもの。
ストラップには「クロード・モネ」のサインと、
「睡蓮」のイラストの刻印がある。
デンマークに革細工のアトリエを構える
「ヘンリック・ヤーゲンセン」が作った手帳。
北欧の匠のご主人に伺った話では、
ヤーゲンセンは「アンデルセン」と
「モネ」が大好きな人物であるらしい。
モネの家にまで出向き、
その名前とサインの使用権を獲得したとか。
すべての作品には、
アンデルセンやモネのサインの刻印がなされているが、
ヤーゲンセンのサインはどこにも入っていない。
この手帳を購入したのはいつの頃だったか・・・。
パッケージ・デザイナーのHさんが銀座に事務所を構えていた頃だから、
もう七年は経っているに違いない・・・。
システム手帳とは思えないほどの価格であったが、
「騙されたと思って五年使ってみてください」
「その時、はじめてこの手帳の良さが理解されるでしょう」
ご主人のその言葉を信じて購入した。
細かな傷はいつの間にか無くなってしまう、
その鞣しの技術の確かさには驚かされる。
手垢のついた表面は艶々と光り、
年を経るごとに存在感は増してきているように思える。
出かける時にはいつも左手にこの手帳がある。
使い込むほどに手にしっくりと馴染んでくる。
一級品とはこのようなもののことを言うのだろう。