■ SCHUCO/シュコー・その2

aquio2004-09-27

ドイツ「シュコー」社の
「アウト・ウニオン・タイプC」を入手。
前々から欲しくてたまらなかった
ゼンマイ仕掛けのブリキのおもちゃ。
1939年、
ドイツがポーランドに侵攻し、
イギリスとフランスがドイツに宣戦布告して
第二次世界大戦が始まる。
「アウト・ウニオン・タイプC」は
1936年に開発されたレーシング・カー。
開発者は「フェルディナンド・ポルシェ」。
V型16気筒、6005CC、
520馬力のエンジンを後部に搭載したモンスター・マシンだった。
「タイプC」は340キロの最高速度を誇ったという。
「タイプC」は、
ナチによる国威発揚が盛んになされていた時代に開発された。
そして、銀色に塗装された「タイプC」は、
「SILVER ARROW」と呼ばれるほど速かった。
タイプCのライバルであった「ベンツW125」も銀色であった。
この時代、
レーシング・カーのボディは国別に塗装の色が決められていた。
ドイツはシルバー、フランスはブルー、イタリアはレッド、
そしてイギリスはグリーン。
ドライバー達は国の威信をかけて疾走したのだろう。
ゼンマイを巻いて廊下を走らせて遊ぶ。
ハンドルを右に回すと車輪は右に曲がり、
左に回すと車輪は左に曲がる・・・。
気分はすっかり「ベルギー・グランプリ」。