■ 三匹の山羊のガラガラドン

aquio2004-11-09

西宮のK幼稚園に、
東京の新宿に本拠を置く人形劇団
「プーク」がやって来た。
K幼稚園の園長とは十五年このかたの付き合い。
頼み込んでプークの公演を観せていただく。
今日の出し物は、
北欧民話「三匹の山羊のガラガラドン」と、
「ぼちぼちいこか」の二本立て。
「ぼちぼちいこか」は二十五年ほど前に出版された絵本。
当時の売れっ子イラストレーター、
グロスマン」が関わったことで評判になった。
トロールが山羊を食べようと狙っているシーンでは、
観客の子ども達から、
「山羊さん危ないよ!」と声がかかる。
トロールがやっつけられると、
「よかったねぇ」と、大きな拍手が沸き起こる。
言葉を喋るはずのない人形が立派な日本語を喋る・・・。
子ども達は、そのことに何の違和感も持たない。
素晴らしい内容の人形劇であったが、
子ども達の反応も、また、素直で素晴らしい。
子どもはファンタジーの世界の住人。
私たちがとっくの昔に失ってしまった世界・・・。
人形劇が跳ねた後、
プークの若者達と近くの居酒屋で一杯やる。
彼等もまたファンタジーの世界の住人だった。