■ 黒糖キャラメル

aquio2005-01-16

岡山からの帰り道、
甘いものが無性に食べたくなり、
サービス・エリアでキャラメルを物色する。
「グリコ・キャラメル」にするか、
「森永ミルク・キャラメル」にするか、迷う。
どちらも懐かしく捨てがたい・・・。
私が子どもであった時代、
どちらのキャラメルも十円で売られていた。
箱の中にはキャラメルが十個入っていたが、
ある時、
グリコだったと記憶しているが、
箱の中にキャラメルは八個しか入っていなかった。
「おっちゃん、キャラメルの数が少ないねん」と、
菓子屋に苦情を持ち込んだことがあった。
「ぼん、それはなぁ、値上げやねん」
「なんでぇ?、値段は十円のままやんか」
「あのな、今までは十円で十個入ってたやろ」
「うん、一個が一円や」
「でな、今度は十円で八個しか入ってないやろ」
「うん・・・」
「ほんなら、一個の値段はなんぼになる?」
「ウ〜ン、分からへん。そやけど八個しか入ってないやんか」
ま、そんな遣り取りがあった後、
菓子屋の親父は根負けしたのだろう、
私の手にキャラメルの粒を二つ握らせてくれた。
私が子どもであった時代の懐かしい思い出。
キャラメルを選びながら、
そんなことを思い出していた・・・。
迷った挙句、「森永・黒糖キャラメル・大粒」を買う。
子どもの時代に齧った黒砂糖の味がする。
とても懐かしい。
とても甘い。