■ AUTOMATA・その3/個展

aquio2005-02-19

義理ある人から頼まれて、
トア・ロードで個展を開くことになった。
高倉健」が、
義理と人情 秤にかけりゃ
義理が重たい 男の世界・・・と、
映画「昭和残侠伝」の中で歌っていたが、
私も義理にはめっぽう弱い。
背中で泣いてる唐獅子牡丹なのだ。
写真の作品は
「WINKY JENNY/ウインキー・ジェニー」。
1:箱からぶら下がっている紐を引っ張る。
2:ゼンマイが巻き上げられる。
3:八秒間ほどジェニーの顔を見つめていると、
4:ジェニーが「パチッ」とウインクをしてかえす。
簡単な仕組みの、
実に馬鹿馬鹿しい動きをするオートマタ。
試しに、
唇の上に「黒子」を置いてみたが、
イマイチ艶っぽさに欠ける。
少し大きめの黒子を唇の右下に置いてみたら、
金髪のカツラをかぶった
「小暮美千代」のような顔になってしまった。
小暮美千代、
色っぽい女優さんだったなぁ・・・。
戦後間もない頃、
ガード下で靴磨きをしていた少年に、
「何か暖かいものでもお食べなさい」と、
小暮は過分のお金を与えたことがあった。
その後、
この少年はアメリカに渡り、高校の教師になる。
小暮の死期が近いことを知り、
彼はアメリカから帰国し、
四十数年ぶりに小暮との再会を果たす・・・。
有名な実話。
小暮は、
日本におけるボランティア活動の草分け的存在でもあった。
話が個展から反れてしまった。
期間は三月十九日から三月二十四日。