■ GUNTER REICHEL/ギュンター・ライヒェル

aquio2005-03-06

毎年二月、
世界最大規模のおもちゃメッセが
ニュールンベルクで開催される。
今年は、世界中のおもちゃメーカー、
約二千五百社が出展したと聞いている。
毎年、
このメッセの開催を楽しみにしていたが、
今年は諸般の事情で、
訪独を断念せざるを得なかった・・・。
「私の代りにメッセを見てきて欲しい」、
ミュンヘンにお住まいのGさんにそうお願いしていたところ、
そのGさんから、
いろんなおもちゃメーカーのカタログやパンフレットが山のように届く。
その昔、
ドイツは全世界の三十パーセント、
全ヨーロッパの四十パーセント、
ドイツ国内五十パーセントの市場占有率を誇るおもちゃの生産国であった。
そして、その集積地がニュールンベルクであったのだ。
様々な製品が掲載されたカラフルなカタログを見るのは楽しい。
中でも、
「GUNTER REICHEL/ギュンター・ライヒェル」のカタログの美しさといったら。
その昔、
まだ写真製版の技術が確立されていなかった時代。
その時代のカタログは手描きされたイラスト集であった。
その手描きされたカタログを携えて、
ニュールンベルクの商人たちは世界中を巡ったのだ。
毎年二月、
ギュンター・ライヒェルは、
昔そのままの手描きのイラストによるカタログを発行している。
商品の特徴をよく捉えたイラスト集は一冊の美術書でもあるように思える。
描かれたイラストからは一編の物語が聞こえてきそう・・・。
今年は何を買おうか・・・。