■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ・その3

aquio2005-03-10

「デザインとは問題に対する解答である」
誰が言った言葉であったろうか・・・。
名言であると思う。
いくら格好の良い家であっても、
居住性が悪ければ、
デザインが優れているとは言い難い。
格好の良いハサミであっても、
肝心の切れ味が悪ければ、
デザインが良いとは、とても言い難い。
私見ではあるが、
良いデザインとは、
「バランスがとれていること」であり、
「使い勝手がいいこと」であり、
「心地良いこと」であると思う。
外見と内容のバランスが大事だと思う。
そういった意味で、
エンツォ・マーリのデザインに
私はいつも心惹かれる。
息子に
「CLINO/クリノ」と名付けられた筆立てをプレゼントする。
イタリア「KARTELL/カルテル」社の製品。
デザインしたのは「ENZO MARI/エンツォ・マーリ」。
高価な筆立てではないが、
「クリノ」、つまり「傾斜」という意味を持つ筆立ては
とても扱い易く、
視覚的にも上手くバランスがとれている。
筆立て本体が傾斜しているため、
ペンやハサミがとても取り出し易い。
「デザインとは問題に対する解答」。
日々の生活にもいろいろな問題が起きる。
それらにどのような答を出していくのか。
ひょっとしたら、
「人生」そのものが「デザイン」の対象であるのかも知れない。
そう思う。
息子はこれからの人生をどのようにデザインしていくのだろうか・・・。