■ オートマタ・その7/個展

aquio2005-03-23

博多からIさんとKさんがいらっしゃる。
この夏、
博多の天神で開催が予定されている
「からくり人形展」の打ち合わせ。
Iさんの話によると、
百七年ぶりの大地震で、
パソコンが机から落ちてつぶれたり、
棚が倒れたり、
お気に入りの額が壊れたりしたらしい。
ま、怪我がなくて何よりだった。
Iさんとは何年の付き合いになるだろうか。
雪の降る中、
岡山県K村の自宅までわざわざお越しくださったのが、
確か、平成二年の冬だったと記憶している。
かれこれ十五年のお付き合い。
アトリエからトア・ロードの画廊に移動する。
Kさんが私の作品を見るのは初めてのこと。
隣の「カフェ・アミチエ」でコーヒーを飲みながら、
展覧会の打ち合わせをする。
打ち合わせは五分ほどで終り、あとはお互いの悪口を言い合う。
どこが打ち合わせなんだか・・・。
IさんとKさんを見送った後、三宮の東急ハンズに向かう。
M印刷のOさんと二階のカフェで打ち合わせ。
約束の時間よりも早く着いてしまった。
カフェの窓から交差点を行き来する人々を観察する。
雨の中、
大勢の人々がビルの下を通り過ぎていく。
夫々が夫々の人生を抱えて歩いていく・・・。
人生はたった一度きりのもの。
その時間の中で人は泣いたり笑ったりして暮らす。
私の人生は私にとって重大事だが、
地球全体から見れば、
私の人生など何十億分の一のコトでしかない。
人生に意味などあるのだろうか・・・と、
フッと不思議な感覚にとらわれる。
危ない危ない。
もう窓から下を見るのは止そうと思う。