■ BRUNO MUNARI/ブルーノ・ムナーリ

aquio2005-03-24

ブルーノ・ムナーリ」は、
絵本や彫刻、
グラフィック・デザイン、
プロダクト・デザインの分野で活躍した
イタリアのデザイナー。
三十年ほど前、
代表作と言われる絵本、
「CIRCUS IN THE MIST/霧の中のサーカス」を
入手してからというもの、
すっかりファンになってしまった。
今日、
ムナーリが約六十年ほど前にデザインした積み木、
「SCATOLA DI ARCHITETTURA MC No.1」を買う。
積み木は七種類九十個で構成されている。
四センチ×四センチ×二センチ、
四センチ×二センチ×二センチ、
二センチ×二センチ×二センチ・・・。
「二センチ」が基本的な長さに設定されている。
基本的な長さのことを、
「基尺/きじゃく」と表現するが、
基尺がしっかりしているから、
いくら高く積み上げても積み木はまったく揺らがない。
設計がしっかりしている積み木には、
基本的な「数学」や「幾何学」、
そして、「建築設計」の原理原則が込められている。
素晴らしい積み木。
私に孫ができたら、
その子が三歳くらいになったら、
プレゼントしてやろうと思う。
「木は暖かい」「木は柔らかい」・・・。
母親たちからよく聞く言葉だが、
木でできたおもちゃはとても高価。
その値段を見るなり、ほとんどの母親は、
「子どもには高すぎるわねぇ」、
「子どもには勿体ないわねぇ」と言う。
子どもには本物を与えてやりたいと思うのだが・・・。
値段には「意味」があるのだと思う。
意味もなく高いものも、あるにはあるが・・・。