■ 宗教・その2

aquio2005-04-01

今朝、
私のダイアリーを見てくださっている方から、
「宗教を研究していたのは何故?」という
メールを頂戴する。
私が小学生であった頃、
私の家の左隣に、
「トヨちゃん」という女の子が住んでいた。
トヨちゃんは私より一歳年長だった。
トヨちゃんとは本当に仲が良かった。
よく「ママゴト遊び」の相手もさせられた。
ある日、
そのトヨちゃんが急死した・・・。
暑い夏の日だったと記憶している。
昨日まで、
あんなに元気に遊んでいたのに、
今朝はもうどこにもいない・・・。
不思議な感覚に捕われたことを鮮明に覚えている。
トヨちゃんが死んだ日の夜、
トヨちゃんのお母さんが
縁側に座って泣いていたこともよく覚えている。
トヨちゃんの家は極貧であった。
身体の弱い父親には定職がなかった。
トヨちゃんは、
小さい時から、母親の内職の手伝いをしていた。
「トヨちゃんはなんで死んだんや?」と、
近所に住む画家のHさんに訊いたことがあった。
「トヨちゃんは可哀想な子やった」
「トヨちゃんはたくさん生きた」
「トヨちゃんの人生はこれで十分と、
そう、神様が判断されたんやろうなぁ」・・・。
それがHさんの答えであった。
Hさんはクリスチャンであった。
「人は何故生まれてくるのか?」
「人は何故死ぬのか?」。
私はその答えを知りたかった。
それが、私が宗教研究会に入った理由。
そして、「神はいない」というのが私の結論だった。
ただ、
これから死んでいこうとする人に対しては、
「あの世は必ずありますよ」と、
いつも私はそう言うようにしている。