■ 歯車

aquio2005-04-05

S社の社長・Tさんから置き時計を頂戴する。
S社は時計の製造会社。
むき出しの歯車がカチカチと時を刻んでいく。
買おうかどうしようかと迷っていた時計。
メカ好きの人間にとって、
その仕組みの複雑さはたまらないほどの魅力。
懐中電灯に水色のセロファン紙を被せ、
光をあてて撮影する。
なんて綺麗なんだろう・・・。
おおよその構造は外側から理解できるが、
細部までは分からない。
ドライバーを取り出し、
分解を始める。
すっかり分解し終わってから、
元の状態に組み立てる。
仕組みはすっかり理解できた。
私の父は電気の技術者だった。
家には様々な工具が揃っていたが、
母の話では、
私は「ナイフ」に異常なほどの関心をもつ
子どもであったらしい。
母の話では、
私は三歳の時からナイフを握っていたらしい。
危ないからと、
いくら母や父が隠しても、
必ず探し出してくる特技を持っていたらしい。
そのせいで、
私の指や手の平には、
今でもナイフの傷跡がたくさん残っている。
しかし、
私は今まで大きな怪我をしたことがない。
小さな怪我をたくさんしたから、
大きな怪我をしない方法が身に付いたのだろう。
私の子どもたちもナイフの扱い方が上手い。
危ないからと、
子どもを危険から遠ざけてしまうのは、
あまり良い結果を生まないように思う。