■ 最後の晩餐
岡山「日笠農産」の黒豚が手に入る。
パン粉を用意し、溶き卵を用意する。
トンカツを作ろうとして、
アパートには鍋が無かったことに気付く。
鍋が無いから、
フライパンにバターを放り込んで焼くことにした。
厚めの豚肉を使ったピカタといったところ。
火加減が難しい。
素材がいいから、塩と胡椒だけで結構いける。
余った溶き卵にコーンを入れて
スクランブル・エッグを作る。
「俺が女なら、きっといい嫁さんになるぜ」とか、
誰もいないアパートでブツブツと独り言を繰る。
ちょっと危ない・・・。
トンカツ?を食べながら、
呉の天武蔵でトンカツを食べたことを思い出す。
食べたのは一週間ほど前。
トンカツ大好き。
「人生最後の食事は何がいい?」と訊かれたら、
「トンカツ」と答えるのだろうか・・・。
トンカツを食べながらフとそんなことを思う。
ウ〜ン・・・!?。
「炒子」に二杯酢をかけて食べるのが好きだし、
「鰹節」をご飯の上にまぶして食べるのも好き。
焙った「目刺し」も美味しいし、
「秋刀魚」のはらわたも捨て難い。
炒子に鰹節に目刺しに秋刀魚・・・。
こうして書いてみると、
「猫」の好物ばかりではないか。
晩餐のイメージからは程遠いものばかり。
あぁ・・・。