■ アイロンがけ
子どもの頃、
隣の三ちゃんちはクリーニング屋さんだった。
お父さんの仕事場に出入りするうち、
アイロンのかけ方をすっかり覚えてしまった。
中学生の頃から、
制服のシャツとズボンのアイロンがけは私の日課だった。
母親よりもアイロンがけは上手かった。
今も二日に一度は洗濯物を洗うが、
アイロンがけをする時間がない。
アイロンをかける時間は無いが、
友人・知人と酒を飲む時間はある・・・。
困った・・・。
干して乾いた洗濯物が増える一方。
近所のクリーニング屋に出せば済むのだが、
アイロンがけにおいて、
私の方がはるかに腕はいい。
四十年以上のキャリアと自負心が邪魔をする・・・。
とうとう夏物のシャツが無くなってしまった。
コットン・スラックスも皺だらけのまま・・・。
押し入れの奥から、
冬用のシャツを引っ張りだして着る。
ま、遠目には分からないだろうと思っていたが、
暑いのなんのって・・・。
今日の神戸は蒸し暑い。
いっそのこと、
雨でも降ってくれれば少しは過ごし易いのに・・・。
乾いた洗濯物が山のように積んである。
なんとかしなければ・・・。
今からアイロン用キーピングを買いに行こう。
今夜こそアイロンがけをしよう。