■ 発熱と放熱

aquio2005-07-16

人間の身体を
一辺が1センチメートルのサイコロであると仮定した場合、
その体積は「1cm×1cm×1cm=1立法cm」となり、
その表面積は「1cm×1cm×6面=6平方cm」となる。
つまり、
1立方cmの体内で発生した熱を
6平方cmの面積でコントロールしていることになる。
体積と表面積の比率は「1:6」になる。
ここに一辺が2センチメートルのサイコロがあると仮定する。
その体積は「2cm×2cm×2cm=8立法cm」となり、
その表面積は「2cm×2cm×6面=24平方cm」となる。
この場合、体積と表面積の比率は「8:24」=「1:3」になる。
発熱量が同じ「1」である場合、
表面積が「6」である人間は、発熱量に比べて表面積が大きいから、
「暑さには強いが寒さには弱い」と言える。
表面積が「3」である人間は、発熱量に比べて表面積が小さいから、
「寒さには強いが暑さには弱い」と言える。
白熊や皇帝ペンギンのように、
極地に住む動物が大型化するのはこのような理由による。
身体が大型化すれば、暑さには弱くなるが寒さには強くなる。
太った人が汗っかきであるのもこの理由による。
今日から岡山の職場に出勤している。
温暖化を少しでも緩和しようと、
職場はその室内温度を26〜27度に設定している。
今日も職場には大勢のお客様がいらっしゃったが、
「暑いなぁ、もっと冷房を効かしてえなぁ」
「これやったら外と温度変わらへんでぇ」
「ほんま、暑っいなぁ」と、
わめき散らしながら入ってくるのは、
不必要なまでに太ったおば様たちであった・・・。
表面積の比率を大きくする努力をしていただければ、
27度でも涼しく過ごせるものなのである。
地球温暖化防止の観点からも、
ダイエットに励まれることを希望するものである。