■ オジサンたちの夜

aquio2005-07-25

「昔、江利ちえみが歌っていた歌があったよね?」
「come on a my house のことか?」
「男はみんな狼よ・・・とかいうフレーズの・・・」
「あぁ、guy is a guy のことやね!」
「うちのママが言いました 男はみんな狼よ
 だからお外では知らぬ人と 
 お口をきいてはいけませんよ
 言われたとおり大人しく 
 わきめもふらずに歩いていた
 だけどなんとなくつまらないの
 素敵なお方はいないかしら・・・・やね」
「よぉく覚えているねぇ・・・」
「本歌はドリス・デイが歌ってたんやなかったかなぁ!?」
「どっちにしても古い話やねぇ・・・」
「なんでいきなりそんな話になるの?」
「あそこのお嬢さんたちを見てみろよ!」
「うわぁ、すごい格好やねぇ・・・」
「ほとんど裸じゃないの・・・」
「胸元は大きく開いているし、臍も出てるし背中も出てる・・・」
「ブラジャーの紐も見えてるでぇ」
「ストラップって言えよな、ストラップって」
「今は見せるための下着があるらしいからねぇ」
「ふ〜む、それは見たいような見たくないような・・・」
「あの装いでは狼に襲われても言い訳がたたんよなぁ・・・」
「男が狼ってことは、女は羊っていうことかな?」
「それは違うやろ!女が羊であるワケはないやろ!?」
「羊の皮をかぶった狼っていう言い方があるよね」
「俺の女房は豚の皮をかぶってる・・・」
「ギャハハハ・・・」
「あの装いで鯛でも釣り上げるつもりなんかなぁ?」
「鯛っていうのはいい男っていう意味?」
「そう!」
「ま、漁師の腕がよければね!」
「ここにも鯛が三尾ほどいるんやけどなぁ・・・」
「俺はともかく、お前のどこが鯛やねん!?」
「どこから見てもお前はチョウチン・アンコウにしか見えんぞ!」
「失敬な言い方やなぁ・・・、怒るぞ!」
「オッ、男が二人近づいていったぞ」
「ふ〜む、女の子たちの方が積極的やねぇ・・・・」
「あの洟垂れ小僧たちのどこが鯛なんやろ?」
「ま、漁師の腕が悪いんだから釣れる魚も高が知れてるさ」
「それにしても、ただの性欲を愛と勘違いする男と女が多いよなぁ・・・」
「何を偉そうに。お前に勘違いはなかったのか?」
「ありました!」
「ガハハハ・・・」
「正直でよろしい!」
こうしてオジサンたちの夜は更けていくのであった・・・。