■ モーリス・ミニ・クーパーS・マークⅡ

aquio2005-07-29

一九五九年、
モーリスとオースチンの合併会社
「BMC/British Motor Corp.」から、
合併前のそれぞれの社名を冠した
「モーリス・ミニ」と「オースチン・ミニ」が発売される。
一九六一年には、
848ccのエンジンを
997ccに改造したミニが開発された。
開発者の名前は「ジョン・クーパー」。
「ミニ・クーパー」の誕生である
当時としては圧倒的なパワーを誇った
ポルシェ911やフォード・ファルコンを尻目に、
ミニ・クーパーはモンテカルロ・ラリーで何度も総合優勝を飾る。
私が貧乏な画学生であった時代、
ミニ・クーパーは高嶺の花の車であった・・・。
過日、東京のKさんから電話があった。
「モーリス・ミニ・クーパーS・マークⅡ、いらない?」
「モーリスが作った最終型のクーパーS・マークⅡ」
「一九六九年型の真っ赤なクーパーなんだけど、いらない?」
「二十五年前に手に入れた車」
「身体を悪くしてしまい、もう乗る機会がなくなってしまった」
「貴方なら大事にしてくれそうだから、あげる」、という電話。
「ください」って、即答してしまった。
「本当に?」
「本当!」
「あとで気が変わりませんか?」
「変わりません!」
今朝、そのモーリス・ミニ・クーパーS・マークⅡが職場の玄関に届く。
仕事場を抜け出して六甲山の山道を少し走る・・・。
なんてエンジンの吹けがいいんだろうか。
腹にエンジンのサウンドが響いてくる。
FF独特の小気味のいい走り方をする。
タックインの癖も少しはありそう・・・・。
Kさんにお礼の電話を入れたところ、
「神戸に出かけた時にはミニでドライブに連れていけ」というお達しを受ける。
なんだか只ほど高いものはない・・っていう雰囲気になってきたぞ。
Kさん、ありがとうございました。