■ 小人の靴屋

aquio2005-08-05

八月十四日から、
博多で「現代からくり人形師」の三人展が開かれる。
九州の巨匠と呼ばれるHさん、
名古屋が世界に誇る奇人のBさん、
そして私の、還暦を間近にひかえた爺さんの三人展。
展覧会の搬入日は十三日。
遅くとも十一日には梱包して発送しなければならない。
まだ作っていない作品が三つほどある。
ブログなど書いている場合ではないのだが・・・。
ま、なんとかなるだろう。
まだ一週間もあるではないか。
二日に一つ作れば間に合うではないか・・・。
そのうちきっと、
一日に一つ作れば間に合うではないか・・・ということになるのだろうなぁ。
あるところに貧乏な靴屋のお爺さんとお婆さんが住んでいました。
ある夜、一足分の皮を置いて寝たところ、
翌朝には立派な一足の靴が出来上がっていました。
お爺さんとお婆さんはその靴を売って、
二足分の皮を買うことができました。
その二足分の皮を置いて寝たところ、
翌朝には立派な靴が二足出来上がっていました。
お爺さんとお婆さんはその靴を売って、
四足分の靴の皮を買うことができました・・・。
小人が靴を作ってくれていたという、
子どもの時代に読み聞かされた「小人の靴屋」の物語。
あぁ、どこかに「小人のからくり人形師」はいないのだろうか・・・。
今晩、試しにからくり人形一体分の材木を置いてみよう。
ついでに図面もいっしょに置いておこう。
そうだ!
スタッフのIとTに「小人の靴屋」の話を聞かせてやろう。
きっと感激するに違いない。
彼らに小人の着ぐるみを用意してやろう・・・。