■ Yさん

aquio2005-08-10

北海道の留辺蘂にお住まいであったYさんご夫婦が
神戸に引っ越してこられる。
Yさんはご夫婦で大きな木工所を経営してこられた。
新居は鈴蘭台の3DKの小さなアパート。
Yさんの依頼を受けて私が探しておいたアパート。
Yさんご夫婦の半生は働きづめの毎日であった。
二人の息子たちも所帯を持った。
木工所の経営はその二人の息子たちが引き継いだ。
可愛い孫たちにも恵まれた。
これからは夫婦二人だけの生活を楽しみたい、
暖かいところでしばらくノンビリ暮らしてみたい、と
身の回りのわずかな品だけを車に載せて引っ越してこられた。
小樽港からフェリーに乗船、
舞鶴に着かれたのが今日の午後九時半ころ。
舞鶴から私のアパートまでは車で一時間半の距離。
とりあえず今夜は私のアパートに泊まっていただくことにする。
お土産に「訓子府・くんねっぷ」産のメロンを頂戴する。
メロンといえば「夕張」が有名だが、
訓子府メロンの品質と甘さはそれをはるかに凌駕する。
とても美味しい。
頂いたメロンは赤肉だったが、
青肉の訓子府メロンはもっと美味しいという話・・・。
夜が更けるまで、
ビールを飲みながらお互いの人生の意味と思い出を語り合う。
明日は冷蔵庫と洗濯機を買いにいくらしい。
仕事中毒のYさんご夫婦のこと、
ノンビリとした暮らしにいつまで耐えられることやら。
そのうちきっと退屈してくるに違いない。
さて、その時のことを今から考えておかなければ・・・。