■ ニューそぼく谷ヘルスセンター
飯室康一さんの人形劇を観る。
今夜の出し物は「ニューそぼく谷ヘルスセンター」。
寂れた温泉地「そぼく谷」のヘルスセンターを舞台にした
お色気たっぷりの糸操り人形劇。
ヘルスセンターを管理するのは「お種婆さん」。
ニューそぼく谷ヘルスセンターの建物の横には
「吉田性病科」の汚れた看板が掲げられている。
雰囲気がなんともうら淋しい・・・・。
吉田性病科の院長の名前は「飯村村硬一」。
吉田というのは飯室さんの弟子の名前であるらしい。
何に「ムラムラ」するのか、
何が「硬い」のか、私には少しも理解できないが、
飯室さんを知っている者にとっては、それだけでただただおかしい・・・。
訪れる客もほとんどいないヘルスセンターだが、
どこでどう間違ったのか、あの「亀井静香」がふらりとやってくる。
広島六区の選挙戦の疲れを癒しにきたらしい。
そこからドタバタ人形劇が始まるのだが、
ヘルスセンターの呼び物である演芸が始まるころから、
お色気度はいっきにヒート・アップしていく。
煌びやかな衣装をまとった豚が出てきて演歌を歌い、
青い馬が出てきて、三橋三智也の「達者でナ」を歌う。
「ワ〜ラ〜に〜まみれてよ〜育てた栗毛〜今日は別れてよ〜町へ〜い〜く〜」。
団塊の世代のオッサンたちはここでグッと涙ぐんでしまうのだった。
乳牛のストリッパーが豊満な胸を振り回しながら踊るわ、
亀井静香の眼の前で脚を広げるわ・・・・で、
舞台はもうハチャメチャ。
最後にはピンクのネグリジェを着たお種婆さんが登場。
ティッシュ・ペーパーの箱を持ったまま
亀井静香ににじり寄るところで、舞台は終わる・・・・。
こんなに大笑いしたのは久しぶりのことだった。
それにしても、飯室さんの操りの技術にはいつも感じ入ってしまう。