■ 岡山

aquio2005-09-05

岡山駅前のホテルに泊まっている。
窓の外は猛烈な勢いで雨が降っている。
明日は朝の九時から会議がある。
自宅から岡山市までは車で二時間ほどの距離だが、
朝のラッシュのことを考えれば、
午前六時には自宅を出発しなければならないし、
時間に遅れるワケにはいかない・・・。
「今夜中に岡山市まで行ってしまおう」と思い立ち、
車を走らせてきた。
英田町から菊ケ峠を抜けるのが最短だが、
雨の夜の峠越えは何があるか分からない。
佐用町から備前市に抜け、
国道2号線を西に向かうルートをとってきた。
深夜便のトラックに囲まれながら走る。
自宅から二時間半ほどの行程であった。
雨の降る夜の運転は神経を擦り減らす。
身体は疲れているが、運転を終えたあとも神経が尖ったまま・・・。
このままでは眠れない。
先ほどまで最上階のバーで「ギネス」を飲んでいた。
今夜の仕上げはシェリー酒。
「DON ZOILO/ドンゾイロ」の「FINO/フィーノ」。
こいつは美味い。
シャワーを浴び、
部屋の窓から岡山の市街を見下ろす。
岡山市の人口は六十万人だったろうか・・・。
とても小さな町。
ガラス窓に当たっては流れ落ちる雨粒が美しい。
雨粒の一つ一つに街のネオンが映りこんでいる・・・。
窓枠は額縁、ガラスはキャンバス。
まるで抽象画を観ているような錯覚に陥る。
流れ落ちていく絵の具・・・。
何枚かの写真を撮る。