■ 禁断の惑星
アパートの近くに古本屋があることを知る。
ずいぶん以前からそこにあったらしいが、
今日の今日まで知らずにいた。
早速出かける。
古本屋の匂いが大好きなのだ。
今から五十年ほど前の映画、
「禁断の惑星」のDVDが販売されていた。
八百四十円。
破格の安さ・・・・。
「禁断の惑星」は私が子どもであった頃、
父にせがんで観に連れていってもらった映画。
映画に出てくるロボット、「ロビー」がどうしても観たかったのだ。
大阪の千日前の映画館だったと記憶している。
ロビー・ザ・ロボットと透明怪獣、
惑星探検隊が持つ光線銃だけが記憶に残る映画であったが、
この歳になって観なおしてみると、
なかなかどうして哲学的な内容を含んだ素晴らしい映画であった。
惑星アルティアム4にはクレール人の遺跡が残されていた。
クレール人は、肉体を捨て精神だけの世界を創造しようとしていたが、
謎の事故のために一夜にして滅んでしまった種族。
肉体を捨てたところで、
精神の奥底にある邪悪な怪物までは捨て去ることはできない・・・。
心の奥底にある憎悪や嫉妬が恐ろしい怪物を産み出す・・・という映画。
「裸の銃を持つ男」シリーズの「レスリー・ニールセン」が
惑星探検隊の隊長役で出演していた。
テレビがまだ白黒であった時代の人気番組、
「ハニーにおまかせ」の「アン・フランシス」も出演していた。
アン・フランシスの美しさといったら・・・。
唇の横のほくろがなんとも色っぽい。
若きニールセンもなかなかの男っぷりであった。