■ 名古屋
名古屋に来ている。
午後六時に職場を出発。
いったんアパートに帰り、シャワーで汗を流す。
下着を替え、新しいコットン・シャツを下ろし、
プレスの利いたコットン・スラックスを穿き、
午後八時にアパートを出発する。
五百メートルほど離れた個人タクシーの乗り場まで歩く。
個人タクシー乗り場は八時で閉まっていた・・・・。
「土・日・祝祭日は午後八時でおしまい」と、
タクシー乗り場の看板にはそう書かれていた・・・。
最寄の駅まで歩くことにする。
タクシー乗り場から最寄の駅までは約一キロの距離。
鞄のストラップが肩に食い込んでくる。
着替えたばかりの下着が汗で濡れてくる・・・。
駅に向かう上り坂で空車のタクシーが私を追い抜いていった。
ま、ついていない時はこんなものである。
駅に向かう下り坂で電車が発車する音が聞える。
ま、ついていない時はとことんついていないものである。
人気のないプラットフォームで次の電車を待つ。
新神戸発名古屋行き最終新幹線の時刻が迫ってくる・・・。
気が焦る・・・。
明日は万博会場において重要な仕事がある。
遅れるワケにはいかない・・・。
二十一時四十三分発「のぞみ」に飛び乗ることができた。
先ほどホテルにチェック・インしたばかり。
ラーメン屋に飛び込み、
ビールと味噌ラーメンと二人前の餃子を注文する。
ラーメンは驚くほどまずかった。
今日は踏んだり蹴ったりの一日だった。
シャワーを浴びて汗を流す。
今、午前一時二分。
そろそろ寝なければ・・・。
明日も忙しい一日になるのだろう。