■ 名古屋/その2

aquio2005-09-18

愛知万博で開催されたイベントに参加する。
何事においてもそうだが、
舞台の裏側から見る世界はとても興味深いものがある。
私達十人のメンバーには部屋が割り当てられていたが、
部屋から出たところで、
一人の厚化粧をしたオバサンが大声で喚きちらしていた。
どうやら、
「自分のために個室が用意されていない」
ということにご不満のご様子。
それにしてもザラザラと耳障りな声ではある。
「いったい私を誰だと思ってんのよ!?」と、
担当者の女性に大声で喚きちらしていらっしゃる。
聞いているこちらの気分までが悪くなってくる。
「誰って、若作りのオバハンじゃないの?」と、
聞えてはまずいから小声で呟くにとどめる。
それにしても大変な剣幕ではある・・・。
本番が近づくにつれスタッフたちの緊張が高まってくる。
そんな時、
またあのオバサンの怒声が聞えてきた・・・。
「○○さん」ではなく、
本番では自分のことを「○○先生」と呼ぶようにとのお達しであるらしい。
いったい何様でいらっしゃるのだろうか・・・?
聞いたところによると、
地元では有名な大アーティスト様でいらっしゃるらしい。
ばかでかい人形が設置してあったことを思い出し、
舞台の裏側まで確認のために出向く。
まさしく、その人形は○○大先生の作品であった・・・。
「下品」な作風であった。
人形の代わりに○○大先生が立っていらっしゃったとしても、
誰も違和感を抱かないだろう。
人形と入れ替わったとは誰も気づかないに違いない・・・。
ま、どこの世界にも、
自分が重要人物であると必要以上に勘違いしている御仁はいるものである。