■ オートマタ・その9/個展

aquio2005-10-07

明日から倉敷の美観地区で個展。
場所は古い蔵屋敷を改造したギャラリー。
このギャラリーで個展を開くのは四度目。
今日はその搬入日。
普段、このギャラリーは古伊万里李朝の箪笥を扱っている。
李朝箪笥の上に現代的なからくり人形を展示し、
からくり人形の横に古伊万里の壷や皿を飾る。
不思議な雰囲気の空間が出現する・・・。
「あら、李朝箪笥にはこんな使い方もできるのね」、
「古い箪笥にはカラフルなおもちゃも似合うのね」と、
去年は私の作品よりも箪笥がたくさん売れた。
主客転倒・・・。
しかし、
ギャラリーのWさんはすごい美人だし、
あの透き通った瞳で見つめられると文句が言えない・・・。
しかし、どうか今年はたくさん売っていただきたい。
午前十時、神戸のアパートを出発して岡山の職場に向かう。
K君のワゴン車を借り、作品を詰め込んで倉敷に向かう。
倉敷に着いたのは午後四時を過ぎていた。
早く搬入と飾り付けを終えようとするのだが、
こんな時に限って携帯にあれやこれやの連絡が入る・・・。
飾り付けが終わったのは午後八時を過ぎていた。
近所の「伊勢屋」のSさんを呼び出して夕食を一緒に食べる。
メバルの煮付けが美味かった。
ヒラメの縁側も美味かった。
ママカリ寿司も美味かった。
「ここは俺の馴染みの店だから」と、すっかりご馳走になってしまった。
かたじけない。
しかし、これだけのご馳走が並んでいるというのに、
ビール一滴飲めないというのは拷問に等しいではないか・・・。
今度はゆっくり飲むことを約束してSさんとお別れする。
自宅に辿りついたのは午前十二時を過ぎていた。
今日の走行距離は約四百キロ。
雨に祟られた一日だった・・・。