■ ご馳走

aquio2005-10-10

アトリエにYさんご夫婦が遊びにいらっしゃる。
Yさんは北海道から神戸に引っ越してこられたばかり。
スタッフのSと夕食の相談をしていたところ、
「それじゃぁ、うちにおいでよ」とお誘いを受ける。
Yさんは大のビール好き。
酒屋で缶ビールを一カートンを購入して手土産にする。
北海道の留辺蘂に住む息子さんが栽培されたという
アンデス(ジャガイモ)と男爵イモ
Yさん自らが漬け込んだというイクラ
鰤のあら炊き、トマトの粕漬け、行者にんにく、
トマトのシャーベット、赤米のご飯・・・。
Yさんご夫婦と私とS、
四人ではとても食べきれないほどの量が食卓に並んでいた。
アンデスの美味しいことといったら。
今まで食べてきたジャガイモはいったい何だったのだろう・・・。
同じジャガイモとはいえ、似て非なるものであるように思える。
ビールを飲み、焼酎を飲み、ウオッカを飲む。
親と子のかかわり方、師匠と弟子の関係、
ナイフの扱い方と研ぎ方、才能と努力、
木工旋盤の取り扱い、着色の仕方、商売のあり方・・・。
話は尽きることがなかった。
ふと気がつくと、時間は深夜の三時を過ぎていた。
Sは単車を有馬温泉の駐車場に置いてきたらしい。
Sを車に乗せて駐車場まで送る。
アパートにたどり着いたのは四時を少しまわっていた。
ざっとシャワーを浴び、
そそくさとベッドにもぐりこんだが、
七時には自然に眼が覚めてしまった・・・。
七時起床が毎日の習慣とはいえ、
どうしてもう少し眠らせてくれないのだろうか。
目覚めてしまうと二度とは眠れない・・・。
今、時間は午前十時を少し過ぎたあたり。
さて、日記もつけたし仕事に取り掛かることにしよう。
そうそう、
トマトのシャーベットに振りかけてあった「塩」は美味かったなぁ・・・。
Yさんの奥さんは世界中のいろんな塩を集めていらっしゃる。
その奥さんが「こりゃぁ美味しいんだわ」と絶賛する塩。
なんという名前の塩だったか・・・。
電話をかけて訊いてみることにしよう。