■ 膝・その2

aquio2005-10-29

昨日、「膝」と題した日記を書いていて思い出したこと。
女性がジーンズを穿きだすようになった頃、
アメリカの大学で実際にあった話。
ある老教授が授業をボイコットしたことがあった。
「女性がジーンズを穿くのは許せない」
ジーンズを穿いた女性には優雅さが感じられない」
アメリカの古き良き伝統はどこにいったのか」
ジーンズを穿いた女子大生には学問を教えてやんないよ」
ま、それが老教授の主張だった・・・。
当の女子学生たちが反発したのは当然であったが、
それ以上に、男子学生たちの反発がすごかったらしい。
「時代錯誤の頑固ジジイ」
「そこまで言うなら、俺達の方から授業をボイコットしてやらぁ」と、
まあ、学園をあげての大騒動に発展したらしい・・・。
騒動が鎮静化の兆しを見せた頃、
老教授が男子学生たちに出した折中案というのが可笑しかった。
「女性がジーンズを穿くということに、やはり私は賛成できない」
「女性がジーンズをどうしても穿きたいというのなら、
 明日から男子学生の諸君はスカートを穿いて登校したまえ!」
「女性がジーンズを穿くというのは、男がスカートを穿くのと同じくらい見苦しいのだ」
「スカートを穿いた男がどこまで優雅さを演出できるか、私は楽しみにしている!」
ま、ここまで頑固なジジイには好感が持てる。
翌日から男子学生たちはスカートを穿いて登校したらしいが、
こうなってくると、双方が面白がっているとしか思えない・・・。
今どきこのような大学教授がいたとしたら、
ジェンダー」とやらの「思想」を振りかざす、
いわゆるプロ市民たちの格好の標的になっていただろう・・・。
そして、正義を気取る似非ジャーナリズムの格好の餌食になっていたに違いない。
古き良き時代の楽しい逸話ではある。