■ エレガンス

aquio2005-11-22

十月二十八日の日記に「エレガンス」と書いたところ、
id:emimiさんから、
「女性のエレガンスって何?」というご質問をいただいた。
今日はそのご質問に答えたいと思う。
一口で「エレガンス」を定義づけるのは難しいのだが・・・。
京都で幼稚園を経営する知人から聞いた話。
その幼稚園の名前は「T」。
有能な保育士が多数揃っていることで有名な幼稚園。
園児の数も多く、保育士たちの給料もいい。
当然、就職希望の若い女性たちが引きも切らずにやってくる。
その入社(?)試験のあり方が一風変わっているのだ。
筆記試験と面接を終えた後、
「たくさんの受験者があったことを感謝します」
「皆さんそれぞれ素晴らしい才能をお持ちです」
「しかし、すべての方を採用するワケにはまいりません」
「今年はこの中から若干名の女性を採用する予定です」
「別室にお弁当をご用意しています」
「どうぞ、ゆっくりとお召し上がりください」・・・と、
必ず受験者全員を別室に案内するらしい。
実は、この弁当の食べ方が本当の試験であるらしい。
試験が終わったと思わせておいて、
気の緩んだところを観察するのだ・・・。
髪を掻き揚げながら食事をとる女性、
片手で食事をとる女性、
両脚を広げて座る女性、
音を立てながら味噌汁をすする女性・・・・・。
どんなに成績が良くても、立ち振る舞いの見苦しい女性は入社できない。
保育士の立ち振る舞いが園児たちに伝染するからなのだ。
「食べる」
その行為にはその人の生い立ちのすべてが表れるように思える・・・。
立ち振る舞いの美しい女性。
特に、食事のとり方が大きなポイントではないかと思う。
気取ることもなく、周囲の眼を意識せず、自然に、
堂々と普通に食事ができること・・・・。
それを「エレガンス」の一つの条件としてあげたいと思う。