■ 忘年会

aquio2005-12-09

エンジン・オイルを交換し、
タイヤの空気圧を調整して岡山に向かう。
今夜は岡山の職場の忘年会。
会場は職場の近く、Hさんが経営するペンション。
高速道路を下りてしばらく走ると、
道路の両側には雪の壁ができていた。
まだ凍結が始まる時間ではないが、
念のためスピードを四十キロまで下げる。
午後六時半、大きな囲炉裏を囲んで忘年会が始まる。
会費はわずか三千円。
しかも、お酒は飲み放題。
Hさんのご好意に甘えることにする。
食事が終わった後、
にほんごであそぼ・いろはかるた」と
にほんごであそぼ・いろはかるた其の二」で遊ぶ。
字札の文言を読んで絵札を探すのが普通のやり方だが、
絵札を見て字札の文言を当てる遊びをする。
「は」=数枚の桜の花びらと杯の絵柄。
「はるこうろうのはなのえん!」
「ピンポ〜ン」
「ゆ」=空中ブランコの絵柄。
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん・・・と違うかなぁ?」
「大当たり!でもそれってなんですか?」
中原中也のサーカスっていう詩の一節ですね」
「へぇ〜・・・・」
「し」=番傘を持った男が見得を切っている絵柄。
「しらなみごにんおとこ!」
「ブーッ」
「しらざあいってきかせやしょう!」
「ピンポーン」
「それも中原中也の詩ですかぁ?」
「馬鹿野郎、違うよ!歌舞伎だよ歌舞伎!」
遊んでいるうち、
古典に馴染んでいる人、詩歌に強い人、歴史に強い人・・・と、
それぞれの家の本棚に並んでいる書物が見えてくる。
いやぁよく飲んだ、よく食べた。
そしてよく笑った。
楽しい忘年会であった。