■ PUMPERNICKEL/プンパーニッケル

aquio2005-12-13

id:ACORN さんとのお話の中で、
「プンパーニッケル」というパンの名前が出てきた。
以前、「プンパーニッケル」とは
「ニッケルの屁」という意味だと教えられたことがあった。
しかし、どうにも記憶が曖昧になってしまっている。
調べなおすことにした。
銅を含む鉱石といえば、
黄銅鉱や斑銅鉱の名を思い浮かべるが、
今から四百年ほど前のドイツにおいて、
「KUPFERNICKEL/クッファーニッケル」と呼ばれる
銅鉱石によく似た石があった。
しかし、どうしてもその鉱石から銅は取り出せなかったらしい。
「クッファーニッケルから銅を取り出せないのはニッケルが悪戯をしているから」と、
当時の人々はそう考えた・・・。
「NICKEL/ニッケル」は山に住むと信じられていた妖精の名前。
「KUPFER/クッファー」は「銅」という意味を持つ言葉。
「山に住む妖精ニッケルが悪戯をしている銅鉱石」という意味で、
その鉱石は「KUPFERNICKEL」と呼ばれたのだ。
ある時、
「もっと温度を上げて石を溶かしてみたらどうだろうか!?」と、
そう考える鉱物学者が現れた。
試しに温度を上げて溶かしてみると、
「クッファーニッケル」からは「銅」とはまったく異質の金属が流れ出してきた。
鉱物学者はその溶け出した金属に「NICKEL/ニッケル」という名前を付けた。
「PUMPER/プンパー」とは「放屁」という意味を持つ当時の言葉。
「プンパー」とは、
多分、屁を放つ時の「音」から出来た言葉ではないだろうか。
「擬音語」ではないかと推測されるが、どうだろうか・・・!?。
「PUMPERNICKEL」は「山に住む妖精ニッケルの放屁」という意味。
確かに、「プンパーニッケル」には独特の香りがある。
ま、妖精が放つ屁の匂いだから可愛いものではあるが・・・。
「プンパーニッケル」、その言葉の意味は解けた。
すっきりした。