■ パズル博士と怪盗ズルパ

aquio2005-12-25

「飯室康一」さんが主宰する人形劇団
「みのむし」の人形劇を観る。
今日の出し物は
「パズル博士と怪盗ズルパ/消えたルビーの巻」。
パズルとズルパは同じ幼稚園に通っていた幼馴染み。
ある日、ズルパがオシッコに行っている間に、
パズルはズルパの苺のショート・ケーキを食べてしまう。
幼い頃のこの出来事がトラウマとなり、
ズルパは大泥棒となってパズルに復讐を誓う・・・。
一方、パズルは世界的に著名な科学者となり、
「飲むと透明人間になれる薬」を発明する。
ある夜、ズルパはパズルの実験室に忍び込んで透明薬を飲んでしまう。
ズルパが透明薬を飲んだ後、
舞台には赤い小さなトランクスが登場する。
透明人間になってしまったズルパを象徴するシーンなのだが、
まるで人間がトランクスを穿いているかのように動く。
小さな赤い一枚の布切れが
まるで生きているかのように動くのだ・・・。
素晴らしい技術と表現力。
ある夜、パズルはミス・エリザベスの二十五歳(本当は三十五歳)の
バースデー・パーティに招かれるが、
パズルの目の前で、ミス・エリザベスご自慢の大きなルビーが盗難にあってしまう。
犯人は透明人間になった怪盗ズルパだったのだ。
ま、そこから飯室さんの皮肉の効いた物語が展開していくのだが、
お訊きしたところによると、
北は北海道から南は鹿児島まで、
飯室さんは年に百以上の舞台をこなされるらしい。
移動の時間を考慮すると、ほとんど旅から旅の毎日であると思われる。
その多忙な移動の毎日の中で、
新作のアイデアを練り、新しい人形を制作していらっしゃる・・・。
飯室さんも還暦に近いお歳のはず。
どこからそのエネルギーが湧いてくるのだろうか。