■ FADO/ファド

aquio2006-01-06

「FADO/ファド」が聴きたくなり、駐車場に向かう。
車のグローブ・ボックスの中に
「アマリア・ロドリゲス」のCDを入れたままだった。
「AMALIA RODORIGUES/私の憂い・全二十曲」。
まずはあまりにも有名な「暗いはしけ」から聴く。
何度も繰り返して聴く。
「ファド」はポルトガル語で「運命」を意味する言葉。
英語の「FATE」にあたる。
もとはリスボンの下町あたりで歌われていた民俗歌謡。
「暗いはしけ」は
フランス映画「過去をもつ愛情」の中で歌われていたらしい。
残念ながら、私はこの映画を観ていない。
あの「フランソワーズ・アルヌール」が主演した映画。
「フランソワーズ・アルヌール」は退廃的な雰囲気を身にまとった女優だった。
退廃的でもあり、肉感的でもあった・・・。
大好きな女優。
「フランソワーズ・アルヌール」は
あの「ヘッドライト」で「ジャン・ギャバン」と共演していた。
たしか、その「ヘッドライト」の中であったと記憶しているが、
「アルヌール」がその裸体をさらすシーンがあった。
ツンと上を向いた形のいい乳房を目の当たりにした時、
「ドキン」と心臓が大きく脈打ったことを鮮明に憶えている。
私が高校一年生の頃、
坊主頭でにきび面の高校生だった頃に観た映画。
とても懐かしい・・・。
「わが心のアランフェス」も繰り返し聴く。
「Mon amour Sur l'eau das fontaines, mon amour・・・」
ロドリーゴ」の「アランフェス協奏曲」のテーマにフランス語の歌詞をつけた曲。
歌詞はフランス語だが、
「ロドリゲス」が歌うと何もかもがポルトガル語の「ファド」に聞える。
「ファド」を聴いているうち、なんだか切なくなってきてしまった。
今夜はこのCDをアパートに持って帰ろう。
今夜は「ファド」を聴きながら一杯やることにしようか・・・・。