■ ENZO MARI/エンツォ・マーリ・その5

aquio2006-01-15

「SISTEM 618」の横に、
「ENZO MARI/エンツォ・マーリ」デザインによる
「IL GIOCO DELLE FAVOLE」
「THE FABLE GAME」が置いてあった。
これも行方が分からなかったものの一つ。
「探すのをやめた時 見つかることもよくある話で」と、
昔、「井上陽水」が歌っていたが、
本当にその通りだなと思う・・・。
ミラノに本店があった「DANEZE/ダネーゼ」が
一九六五年に発表した「寓話ゲーム」。
今から三十年ほど前、
長野県松本市にある絵本の店、「ちさいおうち」のKさんから頂戴したもの。
一羽の雌鶏と三羽の雛と一羽の雄鶏、
一匹の犬と猫、ネズミとロバ、
一匹の牛とカエル、一匹の狼と子山羊、そして雌山羊、
一匹のキツネと一羽のコウノトリと一羽のカラス・・・・・・等、
十二枚のカードには、
八十三種類の動物や果物、草や木、朝と昼と夜のシーンが描かれている。
例えば、カラスとキツネのカードを合わせると、
そこにはイソップの「キツネとカラス」の物語のシーンが現れ、
コウノトリとキツネのカードを組み合わせると、
そこには、
やはりイソップの「キツネとコウノトリ」の物語のシーンが再現されるという仕組み。
なかなか上手く考えられている・・・。
イラストはシャープな線でまとめられている。
動物の特徴をよくつかんでいることに感心してしまう・・・。
近年、「ダネーゼ」の製品を求める人が多いらしい。
この「THE FABLE GAME」も復刻されたという話を聞く。
調べてみると、
十二枚のカードが六枚に、
八十三種類の動物や草花が四十五種類に減っていた。
色もモノクロからカラーに変更されていた・・・。
「エンツォ・マーリ」といえば、
「木のうた」を著した「IERA MARI/イエラ・マーリ」はどうしているのだろうか。
「エンツォ」との離婚後、
一時はアルコール中毒になっていたという話を聞くが・・・。