■ PEER CLAHSEN/ペア・クラーセン

aquio2006-02-05

自宅とアパートには
いったいいくつのおもちゃがあるのだろうか。
いったい何冊の書籍があるのだろうか・・・。
少しずつその整理を始めることにした。
この日記をそのデータベースとして使ってみようと思う。
写真のオブジェは二〇〇四年の四月、
「Pfeiffer am Dom」のご主人でいらっしゃる
ミュンヘンの「ハフナー」さんから頂戴したもの。
オブジェには「P 1976」の刻印がなされている。
「P」は「PEER CLAHSEN/ペア・クラーセン」の「P」。
「ペア・クラーセン」が一九七六年に制作したオブジェ。
直系十六センチの球体が赤道の部分で半分割されている。
材質は「紫檀」。
重さは一キログラムを超える。
足の上に落したら怪我をしそうなほど重い・・・。
オブジェの作品名は「不明」。
どうやら手作りされた品であるらしい・・・・。
半分割された球体はその「弧」の部分で連結されているが、
「球」の南北の軸をわずかにずらした部分で連結されている。
二つの半球体は右に左に自在に動かすことができる。
床に置いて転がしてみると、
二つの半球体の位置の具合によって、
千鳥のように左右にフラフラと揺れながら転がっていったり、
尺取虫のように大きく上下にうねりながら転がっていく・・・。
とっくの昔に廃盤になってしまった「NAEF/ネフ」社の「SIN/ジン」、
または一九八四年に開発された
「Maxi-Orbis/マキシィ・オービス」の原型になったものではないかと思われる。
とてもシンプルな形体のオブジェ。
いつまでも転がして遊んでいられる・・・。
書架に飾っておいてもなかなかにカッコがいい。
シンプルな物体の中にこそ豊な遊びが含まれていると、そう思う。
「有豊遊単具」。