■ JACK & BETTY

aquio2006-02-10

一昨年に開発した小さなオルゴールのおもちゃ。
作品の名前は「JACK & BETTY」。
マッチ箱の上に女の子が寝そべっている。
マッチ箱の蓋を開けるとオルゴールが鳴り出し、
中から男の子が現れて女の子にキスをする。
蓋を閉めると、男の子は箱の中に隠れてしまう。
オルゴールの曲は
プレスリーの「LOVE ME TENDER」。
昨日、Uさんから修理の依頼があった。
男の子が動かなくなったというのだ。
調べてみたが、どこにも不具合はない・・・。
「男の子は女の子が大好き」
「箱を開けると男の子が現れて女の子にキスをする」
「女の子に軽くキスをしただけで、男の子は女の子と別れていく」
「男の子には女の子と一緒になれない事情がある・・・」
「希望と現実との間で男の子は悩む・・・」
この作品を購入された時、
Uさんは上記のようなイメージを持たれたらしい・・・。
え〜っとですねぇ、
Uさんのイメージを壊すようで大変申し訳ないのですが、
これはそんなに複雑な情景をイメージして作ったものではありません。
箱の上に寝そべっている女の子は
「Come on Jack! come on!」と言っておるのですね、実は・・・。
で、箱を開けると、ジャックがおずおずと顔を現し、
ベティにためらいながらキスをするというおもちゃなのです。
私がこのおもちゃを通じて言いたかったのは、
恋のシーンにおいても、
その主導権は女が握るようになっちまったぜ、ということなんですね・・・。
男が女に「LOVE ME TENDER/優しく愛してね」、とお願いしているのであります。
ま、製作者の意図するところは別として、
「まぁ、なんて可愛いのかしら・・・」と、
おかげさまでよく売れておりますです。はい。