■ 税関

aquio2006-03-20

アウアーバッハさんから
「個展の案内状がケムニッツの税関を通過しない」、
との連絡を受ける。
「これは展覧会の案内状である」
「これは無料で配布する案内状である」と
いくら説明しても、
ケムニッツの税関のオババは
頑として受け付けてくれないらしい。
先々週、私は七百五十枚の案内状をザイフェンに送った。
私の個展を宣伝していただくために作ったもの。
それがケムニッツの税関を通過しないというのだ。
無料でばら撒くものになんで関税がかかるのか・・・?
そこんところがどうにも理解できない。
「案内状には印刷代がかかっている!」
「金のかかったものを輸入したのだから関税を払え!」
「二十ユーロの関税を支払え!」
「支払わなければ税関を通してやらないもんね!」、
の一点張りであるらしい。
その理屈が通用するのなら、
友人にクリスマスのプレゼントすら送れないではないか・・・。
アウアーバッハさんも困り果てているらしい。
職務に忠実といえば忠実だが、
実に憎ったらしいオババである。
顔を見てみたいような気もするが、怖そうだから止めておこう。
東西のドイツが統合されるまで、
ケムニッツは東側に組み込まれた町であった。
ひょっとしたら、
オババはコミュニストの生き残りかもしれない。
「西側からは取れるものは取れ」と、
そんな指令が上層部から出ているのかもしれない・・・。
それにしても、
よくもまあ次から次へと問題が起きるものである。