■ ザイフェン・その2

aquio2006-04-06

明日は個展の初日。
今日中に仕上げなければならない作品がある。
博物館の片隅をお借りして制作を始める。
作品の部品の数は約五百五十個。
日本を発つ直前まで、
その部品の制作に追われていた。
今日中にそのパーツを組み立てなければならない。
そのための工具を日本から持参してきたが、
想定外の問題がいろいろと持ち上がる・・・。
空気が乾燥しているせいか、
塗料の乾きがいつもより速い。
何度塗り重ねても色むらができる・・・。
サンド・ペーパーで修正を重ねながら、
薄く丁寧に塗料を塗り重ねていく。
午前十一時、
ザイフェンの玩具学校の生徒達、約五十人ほどが見学にやってくる。
制作の工程や使用する木材について五十分ほど解説を行う。
途中、ドレスデンの新聞社の取材を受ける。
作品が完成したのは夜の十一時を過ぎていた。
ヤレヤレ間に合った・・・。
ホテルのバーでビールを飲み、
ベッドに倒れこんで泥のように眠る・・・。