■ 個展

aquio2006-04-07

博物館に向かう途中、
タバコ屋のオバサンから
「この新聞に載っているのはあんたかい!?」と
声をかけられる。
昨日、新聞社から取材を受けたこと思い出す。
タバコ屋でその「FREIE PRESSE」を買い、
私の記事が掲載されている紙面を探しながら歩く。
今日からザイフェンの玩具博物館で個展が始まる。
玩具博物館の正式名称は
「ERZGEBIRGISCHES SPIELZEUG MUSEUM」。
個展のタイトルは
「BEWEGLICHE PESIE AUS HOLZ」
サブ・タイトルは
「KUNSTLERISCHES SPIELOBJEKTE
VON AQUIO IM RENDEZVOUS MIT DEM ERZGEBIRGE」
午後五時からオープニング・パーティが開かれる。
ヴォルフガングをはじめ、
「DREGENO」の会長であるディーテルさん、
市長といったお歴々が約五十人ほど集まってくださった。
まずは館長のアウアーバッハさんの挨拶から始まり、
来賓である市長の挨拶と続き、
私の番・・・・と続く。
ザイフェンに買い付けに来ていたハフナーさんが、
両手の親指を内側に折り曲げて握り締め「toi toi toi」と言う。
これは「頑張れ!」という意味であることを後で知る。
個展は大成功であったと思う。
私は今年で六十歳になる。
アウアーバッハさんは五十九歳になるはず。
オープニング・パーティが終わりかける頃、
年上の私の方から、
「今日からお互いをファースト・ネームで呼び合わないか!?」と提案する。
腕を交差させてワインを飲み交わし、
「AQUIO」「KONRAD」と呼び合うことを約束する。
おもちゃの博物館を運営する者同士、
言葉を交わさなくても理解し合える部分はたくさんあるのだ・・・。