■ 櫻

aquio2006-04-15

私の住む岡山の山里では、
桜はおろか辛夷の花すら咲いていないらしい。
今朝は岡山県津山市に出かける。
神戸の職場から津山までの距離は車で約九十分。
津山から自宅までの距離も車で約九十分。
しかし、今日は神戸に帰らなければならない。
ここしばらく家に帰っていない・・・。
津山の桜は今が盛りであった。
今日は朝から冷たい雨が降っているが、
雨に濡れた桜もなかなかに風情があっていい。
桜の旧字体は「櫻」。
私は「桜」よりも「櫻」という文字の方が気に入っている。
「嬰/えい」は二つの「貝」の下に「女」と書く。
「貝の首飾りを身にまとう女の姿」を著す文字。
貝の首飾りを身にまとう女のように、
「花を首飾りのようにまとう木」という意味で、
「櫻」という文字ができたという。
「桜」よりも「櫻」、
この文字の方が艶やかな感じがすると思うが、どうだろうか。
「櫻唇」と書いて「おうしん」と読む。
「美しい女性の紅い唇」の意味。
なんとも艶めかしい言葉ではある・・・。
私の住む山里には八重櫻が咲くはず。
今年は櫻の花の塩漬けでも作ってみようか。
出来上がったら、ドイツに住む友人たちに送ってやろう。