■ 当世書生気質

aquio2006-04-20

教室の扉を開けて驚いた・・・。
教室の中がいやに暗い。
見れば、天井の蛍光灯が点いていない。
窓のすべてのカーテンも閉じられたままではないか。
その薄暗い部屋の中で学生たちが騒いでいたのだ。
「照明のスイッチはどこかな?」と訊いても、
誰も答えようとはしない・・・。
「そこの黄色いセーターを着た君!」
「横のカーテンを開けてくれ!」と指示を出すと、
ノロノロと動いてカーテンを開けにいく。
「なんで私がやらなきゃならないのよ」と、
そんな表情がありありと見てとれるではないか。
「こやつ尻の重い女だ!」
「ま、尻の軽い女というのも問題があるけどさ」などと、
そんな思いをおくびにも出さず、
次々と指示を出してカーテンを開けさせる。
学生は教師の言動や行動をチェックしているかもしれないが、
「黄色いセーターを着た女・デブ=身体も重いが尻も重い」
「髪を茶色に染めた男・ピアス付き=女を見る眼つきがエッチ」と、
教師も学生をいろいろとチェックしておるのだよ。
マイクのボリュームをあげて朝の挨拶をする。
私語が止まない・・・。
もう少しボリュームをあげて自己紹介をする。
私語が止まない・・・。
ボリュームを一杯にあげて怒鳴りつける。
「講義を聴く気の無い奴は部屋を出ていけ!」
「単位はやらん」、と宣告する。
やっと騒ぎが収まる・・・。
最初の授業において、
「この教師はどのような人間なんだろうか?」
「この教師の講義は聴くに値するものなんだろうか?」と、
学生たちは教師の「値踏み」をするものではないのだろうか!?。
やつらはその「値踏み」すらしようとはしなかった。
しかしま、相手は幼い子どもたちではないか。
とても二十歳前とは思えないほどに幼い・・・。
ジックリといろいろなことを教えてやることにしよう。
今月の十七日、M大学における出来事。