■ 大掃除

aquio2006-05-04

どうにもこうにも居心地が悪い。
使い勝手が悪くなってきた。
なるべく音を立てないよう気を使いながら、
アパートの大掃除を始める。
時間は午後十時。
思い立ったらやらずにはいられない・・・。
まずは押入れの整理から始める。
チェコで買ったブリキのてんとう虫のおもちゃ、
リンさんからの絵葉書、
無印良品で買ったスティックのり、
エド・マクベイン」の「ビッグ・バッド・シティ」、
ソニーの「DATA Diskman」のアダプター・・・・。
失くしたと思い込んでいたモノがゾロゾロと出てくる。
六畳の部屋のテーブルを四畳半の部屋に移動させる。
炬燵を押入れに仕舞いこむ。
買っておいたパイン材の板に四本の脚を取り付け、
板の反りを防止するための角材を取り付ける。
電動のドライバーを使えば簡単な作業ではあるが、
時間のことを考えれば、
部屋で大きな音を立てるワケにはいかない。
すべてを手作業で行うことにした。
長さ一メートル八十センチ、幅四十五センチの白木のテーブルが出来上がる。
三十六本のビスを取り付けているうち、汗をビッショリとかいてしまった。
絵の具に絵筆、ナイフに鉛筆・・・・。
作業に必要なモノをテーブルの上に並べる。
座椅子を押入れから引っ張り出してくる。
絵の具の横にウイスキーの瓶も並べる。
作業に疲れを覚えた時、
酒を飲みながら座椅子にもたれかかる準備がこれで整う・・・。
シャワーを浴びて寝床に向かう。
時計の針は午前二時を指していた。